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地場産業の景気天気図

2024.04.01 地場産業の景気天気図

2024年4月 地場産業の景気天気図

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2024年4月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖曇り曇り  2月のマダイの浜値は970円/㎏前後と横ばい。在池尾数の引き締まりと大サイズの品薄感から強含みの相場が続いていたが、当面は需要閑散期のため現水準での推移を見込む。ハマチの浜値も、840円/㎏前後と前月比で横ばい。在池尾数の回復により前年比で下落傾向が続いている。中国による水産物輸入停止から半年が経過したが、足元の相場への影響はみられない。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオのバンコク相場(国際相場)は、1トンあたり前月比50ドル値下がりして1,400ドル前後で推移。昨年10月以降の中西部太平洋での好調な水揚げとこれまでの相場高騰による現地工場の稼働率低下から、相場は弱含みとなった。一方、国内相場は210円/㎏前後と約20円の値下がり。季節商材として一定の需要はあり、様子見相場となった。

タオル

タオル曇り 曇り2月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は2,959梱で、前年同月比では15.7%減となった。
2月の綿糸価格は主力の20番手が121,500円/梱、同23.8%安となったものの、依然として高水準にある。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

印刷・情報用紙の1月の国内出荷は、前年同月比17.5%減で17ヵ月連続の減少。デジタル化に伴う需要減少が続く。新聞用紙も同10.2%減で32ヵ月連続の減少となった。
衛生用紙曇り 曇り1月の国内出荷は、前年同月比4.3%減で6ヵ月連続のマイナスとなった。トイレ紙は前年同月比2.4%減で2ヵ月ぶりにマイナスに転じた。店舗などのハンドドライヤー復活で需要が減少したタオル用紙(同12.8%減)のほか、ティシュ(同2.9%減)もマイナスで、全品種前年割れとなった。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の1月の国内出荷は、前年同月比3.9%減で8ヵ月連続の減少。食品関連の荷動きが鈍く、需要が停滞している。段ボール大手のレンゴーは、松山工場を愛媛東温工場に移転し稼働を開始した。生産能力は松山工場の1.3倍。

 

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
晴れ時々曇り 晴れ時々曇り建設機械の1月の出荷額は、前年同月比3.8%増で39ヵ月連続の増加となった。輸出は同2.5%増で、世界最大市場の北米向けのほか、中東向けも好調を維持している。産業機械は、半導体市場が引き続き活況。医療機器や鍛造プレス機などが好調で一定の操業を維持している。プラント関係は、県内外での投資が比較的好調で受注環境は良好。

造船

外航曇り曇り手持ち工事量は3~4年分を有している。日本船舶輸出組合によると、2月の輸出船契約実績は18隻・116万1千総トンで、トン数ベースで前年同月比55.5%増だった。ケープサイズバルカーや大型タンカー(VLCC)など大型船受注が目立った。IHSマークイットによると、新燃料(代替燃料)船へのシフトや資機材価格の高騰、人手不足などにより、船価は前年同期比で約1割上昇。
内航

手持ち工事量は1年程度を有している。国土交通省の造船統計速報によると、1月の国内船(内航船)の受注・起工はともにゼロ、竣工は2隻(貨物船1隻、自動車航送船1隻)だった。船価は主力の499GT貨物船が6億円台で上昇傾向が続いている。運賃・傭船料水準と新造船価のかい離により、船主の発注意欲は低い。

海運

外航晴れ時々曇り晴れ時々曇り

3月15日時点のBDI(バルチック海運指数)が2,374で上昇している。米国向けの大豆やインド向けの鉄鉱石の輸送需要が堅調。バルカーの船腹需給が引き締まり、市況の先高観もあって中古船価相場が上昇。円安局面で利益を確定させたい国内船主が高齢船の売船に
動いている。コンテナ船は紅海・スエズ運河う回の影響が続くものの、運賃高騰には一服感もある。

内航曇り時々雨曇り時々雨日本内航海運組合総連合会によると、1月の輸送量は、貨物船は前年同月比7.4%減、油送船が同8.5%減だった。低気圧の断続的な発生から避難等輸送障害が多くみられた。貨物船は好調だった自動車が一部メーカーの工場稼働停止により大幅減となった。油送船は黒油(重油等)は暖冬で需要が減少、白油はジェット燃料の需要が高く推移している。

建設

建設曇り 曇り2月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比5.3%増の140億円であった。「国」や「市町」は前年を上回ったものの、「県」や「独立行政法人等」は前年を下回った。1月の住宅着工戸数は前年を42.4%下回る236戸となった。利用関係別では、「給与住宅」は前年比横ばい、「持家」や「貸家」、「分譲住宅」は前年を下回った。

観光

観光晴れ時々曇り 晴れ1月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比0.3%増の53,925人となった。また、1月の県内主要観光施設入込み客数は、南予(前年同月比0.2%減)は前年を下回ったものの、中予(同38.2%増)、東予(同6.0%増)は前年を上回り、全体では同14.8%増となった。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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