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地場産業の景気天気図

2023.11.01 地場産業の景気天気図

2023年11月 地場産業の景気天気図

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2023年11月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖曇り曇り  9月のマダイの浜値は930円/kg前後と4ヵ月続けて横ばいとなった。全体の在池量が少なく中心サイズ、 大サイズともに安定した相場となった。 ハマチの浜値は、 880円/kg前後と前月比でほぼ横ばいとなった。 足元では中国の水産物輸入停止による相場への影響はみられないが、長期化するようだと今後の相場の下押し要因となることが懸念される。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオのバンコク相場(国際相場)は、1トンあたり前月比150ドル値下がりして1,850ドルで推移。 中西部太平洋では集魚装置の禁漁期間に入っているが、一部海域でまとまった水揚げがあったことから相場の下げ圧力が強まった。一方、国内相場は265円/kg前後と約20円の値下がりとなったが高値圏での推移に変わりはない。

タオル

タオル曇り 曇り9月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3.371で、前年同月比では15.5%減となった。 綿糸価格は主力の20番手が118,500円/梱、 同26.2% 安となったものの、7月、8月と同水準だった。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

印刷・情報用紙の8月の国内出荷は、前年同月比12.3%減で12カ月連続の減少。 雑誌を中心とした出版向けやチラシ類、コピー用紙の不振が続いている。 新聞用紙は前年同月比8.2%減で27ヵ月連続の減少となった。
衛生用紙曇り 曇り8月の国内出荷は、前年同月比4.3%減で2ヵ月ぶりのマイナスとなった。 ティシュは同7.2%減で3ヵ月連続、 トイレ紙が同3.3%減で2ヵ月連続、 タオル紙が4.4%減で2ヵ月ぶりのマイナスと、軒並み前年割れとなった。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の8月の国内出荷は、前年同月比7.5%減で3ヵ月連続の減少。 ビールなど飲料用が伸びたが、 青果物用は猛暑による作付け不良の影響を受け出荷が停滞した。 白板紙も同3.1%減で3ヵ月連続の減少。

 

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
晴れ時々曇り 晴れ時々曇り建設機械の8月の出荷額は、 前年同月比16.0%増で34ヵ月連続の増加となった。 海外向けでは、アジアで鉱山機械が、欧州で油圧ショベルが好調だった。 国内は公共投資が底堅く前年同月比6.4%増加となった。 地場の住友グループ関連工場からの受注環境も比較的良好。

造船

外航曇り曇り日本船舶輸出組合によると、 9月の輸出船契約実績は21隻-87万4千総トンで、 トン数ベースで前年同月比67.5%増だった。船種別にみると、バルカー (ばら積み船) 19隻を占めた。 9月末時点の手持ち工事量は515隻・2.219万総トンで、昨年の竣工量に相当する輸出船通関実績を基準にすると、 およそ2.7年分を有している。
内航手持ち工事量は1年程度を有している。 国土交通省の造船統計速報によると、8月の国内船 (内航船) の受注はゼロだった。 船価と傭船料のかい離から、 船主の発注意欲は低い。 なお、四国運輸局が取りまとめた令和3年度の愛媛の鋼船建造実績は、 83隻・166万総トンで、船価は2.231億円だった。

海運

外航晴れ時々曇り晴れ時々曇りバルカー (ばら積み船) 市況は上昇傾向が続いている。BDI(バルチック海運指数)は10月18日に2,105まで上昇。 鉄鉱石を中心に荷動きが増加し、大型のケープサイズのスポット傭船料は4ヵ月ぶりに2万ドル台を回復。 パナマックスはパナマ運河の渇水による通航制限と混雑激化が市況の上昇を後押ししている。 近海船は鋼材やバイオマス燃料の輸送需要が減少し、市況は低下傾向。
内航曇り時々雨曇り時々雨内航海運組合総連合会によると、 8月の輸送量は、 貨物船は前年同月比10.4%減、タンカーが同8.1%減だった。 台風の影響で避難等輸送障害が発生し、輸送量は低水準となった。 貨物船は、生産の回復した自動車が大幅に増加した一方、主力の鉄鋼は前年比2割減。 タンカーは夏休みの需要期でガソリンやジェット燃料などの輸送量が堅調に推移。

建設

建設曇り 曇り9月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比11.2%増の230億円であった。 「独立行政法人等」は前年を下回ったものの、「国」や 「県」「市町」は前年を上回った。 8月の住宅着工戸数は前年を20.7%下回る488戸となった。 利用関係別では、 「持家」や「貸家」、「分譲住宅」 のすべてで前年を下回った。

観光

観光晴れ時々曇り 晴れ8月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比2.5%増の81.634人と、堅調に推移している。 8月の県内主要観光施設入込み客数は、前年同月比9.7%増と8ヵ月連続で前年を上回った。 東予は同13.5%増、 中予は同10.1%増、 南予は同7.6%増となった。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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