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地場産業の景気天気図

2023.10.02 地場産業の景気天気図

2023年10月 地場産業の景気天気図

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2023年10月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖曇り曇り  8月のマダイの浜値は930円/㎏前後と3ヵ月連続で横ばいとなった。消費動向に弱さはみられるものの、大サイズでは品薄となっていることから安定した相場となった。ハマチの浜値は、870円/㎏前後と前月比で約10円の値上がりとなった。足元では中国の水産物輸入停止による相場への影響はみられないが、長期化するようだと相場の下押し要因となることが懸念される。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオのバンコク相場(国際相場)は、1トンあたり2,000ドル前後に値下がりした。中西部太平洋では集魚装置の禁漁期間に入っているが、全体の漁模様としては例年より良く、相場は下げ傾向にあるとみられる。一方、国内相場は285円/㎏前後と約5円の値上がりとなり、高値圏での推移が続いている。

タオル

タオル曇り 曇り8月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,017梱で、前年同月比では14.4%減となった。綿糸価格は主力の20番手が118,500円/梱、同24.3%減となったものの、7月と同水準だった。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

印刷・情報用紙の7月の国内出荷は、前年同月比10.9%減で11ヵ月連続の減少。雑誌を中心とした出版向けやチラシ類、コピー用紙の不振が続いている。新聞用紙は前年同月比10.5%減で26ヵ月連続の減少となった。
衛生用紙曇り 曇り7月の国内出荷は、前年同月比1.6%減で2ヵ月連続のマイナスとなった。ティシュは同3.7%減で2ヵ月連続の前年割れ、トイレ紙が同1.8%減で3ヵ月ぶりにマイナスとなった。訪日客が増え、宿泊施設や商業施設向けといった業務用の需要が増加していることもあり、タオル紙は2.5%増で前月の微減から再び盛り返した。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の7月の国内出荷は、前年同月比5.8%減で2ヵ月連続の減少。期待されていた飲料出荷が猛暑で伸び悩み低迷した。白板紙も同4.1%減で2ヵ月連続の減少。訪日客の土産物用などが伸びたが、主力の食品向けが不振で前年を下回った。

 

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
晴れ時々曇り 晴れ時々曇り建設機械の7月の出荷額は、前年同月比12.7%増で33ヵ月連続の増加となったが、伸び率は前月から縮小した。海外向けでは、アジアで鉱山機械が、欧州で油圧ショベルが好調だった。国内は公共投資が底堅いほか、部品不足のサプライチェーン問題が解消され生産能力が高まったことが寄与した。地場の住友グループ関連工場からの受注環境も比較的良好。

造船

外航曇り曇り手持ち工事量は2~4年程度を有している。日本船舶輸出組合によると、8月の輸出船契約実績は14隻・39万1千総トンで、トン数ベースで前年同月比21.4%減だった。鋼材をはじめとする資機材価格が高止まりし、船価はピーク水準で推移している一方、傭船料と船価のかい離がみられる。多くの船主は新造整備に対して慎重な姿勢をとっている。
内航手持ち工事量は1年程度を有している。国土交通省の造船統計速報によると、7月の国内船(内航船)の受注はゼロだった。なお。同造船造機調査(確報)によると、2022年の国内船(内航船)の竣工実績は、貨物船が53隻(前年比2隻減)、油送船が44隻(同1隻増)だった。

海運

外航晴れ時々曇り晴れ時々曇りバルカー(ばら積み船)の市況は改善している。BDI(バルチック海運指数)は9月18日に1,439まで上昇。輸送需要が増加し、大型のケープサイズのスポット傭船料は1万ドル台を回復。パナマックスやハンディマックスは、旺盛な穀物輸送に加え、パナマ運河が渇水で通行量を制限されていることなどから船腹需給が引き締まっている。
内航曇り時々雨曇り時々雨内航海運組合総連合会によると、7月の輸送量は、貨物船は前年同月比1.8%増、タンカーが同1.7%減だった。貨物船の荷動きは火力発電所向け需要が増加した石炭が大幅に伸びた一方、鉄鋼は低調。タンカーは夏休みで移動需要が増え、白油(ガソリンやジェット燃料)の輸送量が増加。黒油(重油)は原発の再稼働もあり輸送量は減少。

建設

建設曇り 曇り8月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比0.4%減の162億円であった。「独立行政法人等」や「市町」は前年を上回ったものの、「国」や「県」は前年を下回った。7月の住宅着工戸数は前年を13.6%上回る552戸となった。利用関係別では、「持家」や「貸家」、「分譲住宅」のすべてで前年を上回った。

観光

観光晴れ時々曇り 晴れ7月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比5.8%減の53,370人と、20ヵ月ぶりに前年を下回った。7月の県内主要観光施設入込み客数は、前年同月比9.8%増と7ヵ月連続で前年を上回った。東予は同17.9%増、中予は同14.9%増、南予は同2.7%増となった。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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