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地場産業の景気天気図

2023.08.01 地場産業の景気天気図

2023年8月 地場産業の景気天気図

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2023年8月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖曇り曇り  6月のマダイの浜値は930円/㎏前後と前月比で約10円の値上がりだった。販売動向に鈍さはみられるものの2キロサイズでは在池量が薄くなっていることから強含みの相場となった。ハマチの浜値は、1,020円/㎏前後と前月比で約60円の値下がりとなった。引き続き販売動向に鈍さがみられることから、値下がり傾向を見込む。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオのバンコク相場(国際相場)は、1トンあたり2,030ドルと前月比で30ドルの値上がり。中西部太平洋では集魚装置の禁漁期間を7月に控えており、低調な漁模様が高値維持の要因となった。一方、国内相場は270円/㎏前後と約10円の値下がりとなったが、地元加工業者の在庫薄が解消されず、強含みで推移している。

タオル

タオル曇り 曇り6月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,505梱で、前年同月比では14.3%減となった。綿糸価格は主力の20番手が126,750円/梱、同15.8%減となった。綿糸相場は今年3月から落ち着いているが、依然として高い水準で推移している。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

印刷・情報用紙の5月の国内出荷は、前年同月比2.1%減で9ヵ月連続の減少。雑誌を中心とした出版向けや、コピー用紙の不振が続いている。新聞用紙は前年同月比6.6%減で24ヵ月連続の減少となった。
衛生用紙晴れ時々曇り 曇り5月の国内出荷は、前年同月比13.4%増で6ヵ月ぶりのプラスとなった。ティシュが同7.7%増で8ヵ月ぶり、トイレ紙が同14.7%で6ヵ月ぶり、タオル紙が17.1%増で2ヵ月ぶりのプラスと好転。訪日客などが増え、宿泊施設や店舗向けといった業務用の需要が増加した。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の5月の国内出荷は、前年同月比0.2%の微減で8ヵ月連続の減少。食品や通販・宅配向けなどが総じて不振だった。白板紙は同1.4%増で5ヵ月ぶりの増加。コロナの制限解除や旅行需要の増加で、化粧品や土産物などが好調だった。

 

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
曇り 晴れ時々曇り建設機械の5月の出荷額は、前年同月比22.0%増で31ヵ月連続の増加と好調が続く。国内向けでは、化学・鉄鋼・非鉄業界などで前期を上回る設備投資を計画しており需要が旺盛。地場の住友グループ関連工場からの受注環境も良好。足元で原油価格が上昇しているが、鋼材価格は安定しており、価格転嫁などで採算面の改善もみられる。

造船

外航曇り曇り手持ち工事量は2~4年程度を有している。日本船舶輸出組合によると、6月の輸出船契約実績は21隻・108万1千総トンで、トン数ベースで前年同月比32.3%減だった。今治造船と三菱重⼯業は、両社合弁会社MI LNGカンパニーの業務を従来のLNG船の設計・販売から商船エンジニアリングに拡張し、⼀般商船の設計業務を⽇本シップヤードから受託することで合意したと発表した。
内航手持ち工事量は1年程度を有している。国土交通省の造船統計速報によると、5月の主な国内船(内航船)の竣工実績(漁船を除く)は、ゼロだった。起工実績は、貨物船1隻、自動車航送船1隻だった。同四半期速報によると、2023年1~3月分の造機主要43工場の舶用機関等の製造高は、1,123億円で、前年同期比3.6%増だった。

海運

外航晴れ時々曇り晴れ時々曇りバルカー(ばら積み船)の市況は一進一退。BDI(バルチック海運指数)は6月下旬に1,200台まで回復したのち、7月4日には1,044まで低下した。中国向けの鉄鉱石の荷動きは回復しているが、スポットの船腹供給量が増加し、運賃・傭船料は低水準で推移している。タンカーは季節的な需要の高まりや、米国での原油在庫積み増しなどを背景に市況は安定して推移する見込み。
内航曇り時々雨曇り時々雨内航海運組合総連合会によると、5月の輸送量は、貨物船は前年同月比0.2%増、タンカーが同2.4%減だった。貨物船は自動車が大幅に増加した一方、鉄鋼や原料、紙・パルプなどの荷動きは低迷。タンカーは白油(ガソリンやジェット燃料)の荷動きが堅調。燃料油価格は、前年同期比約2割安で推移している。

建設

建設曇り 曇り6月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比6.5%増の154億円であった。「国」や「独立行政法人等」は前年を下回ったものの、「県」、「市町」は前年を上回った。5月の住宅着工戸数は前年を22.0%下回る486戸となった。利用関係別では、「持家」や「貸家」、「分譲住宅」のすべてで前年を下回った。

観光

観光晴れ時々曇り 晴れ5月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比12.4%増の65,925人と、18ヵ月連続で前年を上回った。国内の観光需要が高まったほか、外国人観光客も増加傾向にある。
5月の県内主要観光施設入込み客数は、前年同月比2.1%増と5ヵ月連続で前年を上回った。東予は同2.5%増、中予は同8.3%増、南予は同3.6%減となった。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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