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地場産業の景気天気図

2023.04.01 地場産業の景気天気図

2023年4月 地場産業の景気天気図

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2023年4月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖曇り曇り  2月のマダイの浜値は920円/㎏前後と前月比で横ばいだった。少なめの在池尾数を背景に高値が続いていたが、今後の消費動向を見極めるため様子見の展開となった。ハマチの浜値も、1,280円/㎏前後と前月比で横ばいとなった。引き続き高値への警戒感はあるが、秋口くらいまでは在池尾数が少ない状況が続くため現在の水準での推移が見込まれる。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオのバンコク相場(国際相場)は、前月比50ドル値上がりし、1トンあたり1,700~1,750ドル前後で推移している。旧正月明けであり、インド洋での漁模様や需給動向を注視した様子見の相場となった。一方、国内相場は230円/㎏前後と前月比50円の値下がりとなったが、依然として高値圏を維持している。

タオル

タオル曇り 曇り2月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,511梱で、前年同月比では0.4%減となった。コロナ前の19年同月比では17.1%減となっている。綿糸価格は、主力の20番手が159,500円/梱で、同23.2%高となっており、依然として高い水準にある。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

印刷・情報用紙の1月の国内出荷は、前年同月比1.0%減で5ヵ月連続の減少。印刷用紙は出版向けなどが低調な動きで、情報用紙も値上げの影響を受け、使用量削減の動きが継続している。新聞用紙は前年同月比7.9%減で20ヵ月連続の減少となった。
衛生用紙晴れ時々曇り 晴れ時々曇り1月の国内出荷は、前年同月比1.8%減。ティシュは同6.6%減で4ヵ月連続減、トイレ紙も同3.2%減で2ヵ月連続減と、いずれも昨年の増加傾向の反動で落ち込んだ。タオル紙は同13.6%増と8ヵ月連続の増加で好調を維持している。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の1月の国内出荷は、前年同月比5.7%減で4ヵ月連続の減少。青果物向けは寒波、工業製品向けは部品不足が響き低調だった。需要が底堅かった通販・宅配向けも、物価高による消費マインドの冷え込みが影響したか、陰りが見え始めた。

 

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
曇り曇り建設機械の1月の出荷額は、前年同月比11.8%増で27ヵ月連続の増加だが、伸び率は前月の31.2%増から鈍化した。稼働率の目安とされる補給部品の輸出が同11.4%減。タイ、インドネシアを中心に景気減速の影響を受けている可能性がある。一方、地場の住友グループ関連工場メンテナンスや、半導体関連は安定した受注を確保している。

造船

外航曇り曇り手持ち工事量は2~3年程度を有している。日本船舶輸出組合によると、2月の輸出船契約実績は19隻・78万4千総トンで、トン数ベースで前年同月比1.9倍だった。中小型バルカーが14隻と大半を占めた。船価は高止まりしているが、円安によって海外造船所との船価差が縮小していることもあり、海外船主からの受注も増加している。
内航国土交通省の造船統計速報によると、国内主要造船工場の2月の国内船の竣工実績は、18隻、51,875総トンだった。内訳は、貨物船が1隻(ばら積み船1隻)、油送船が1隻(化学薬品船1隻)だった。受注環境は厳しく、同速報による2月の受注実績はゼロだった。

海運

外航晴れ時々曇り晴れ時々曇りバルカー(ばら積み船)の荷動き・市況は回復傾向。BDI( バルチック海運指数)は2月16日に2020年以来の低水準の530で底打ちし、3月3日には1,211まで上昇。中国向けの鉄鉱石やインドネシア・豪州発の石炭の荷動きが活発で、船腹需給が引き締まっている。自動車運搬船は、自動車の半導体不足緩和による生産の回復や中国出しの電気自動車の増加で、輸送需要は旺盛。
内航曇り時々雨曇り時々雨内航海運組合総連合会によると、1月の輸送量は、貨物船が前年同月比2.7%減、タンカーが同4.5%減だった。貨物船のうち、自動車が23.4%増となったほか、燃料はコークスが好調。主力の鉄鋼は需要の不振で輸送量が低調。タンカーは、黒油が石油火力発電所向けの重油が堅調ながら、それ以外の品目は前年同月の水準を割り込んだ。

建設

建設曇り 曇り2月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比57.4%増の133億円であった。「市町」は前年を下回ったものの、「国」や「県」、「独立行政法人等」は前年を上回った。1月の住宅着工戸数は前年を16.5%上回る410戸となった。利用関係別では、「貸家」や「分譲住宅」は前年を下回ったものの、「持家」は前年を上回った。

観光

観光晴れ時々曇り 晴れ時々曇り1月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比43.4%増の53,739人と、14ヵ月連続で前年を上回った。
1月の県内主要観光施設入込み客数は、東予(同23.0%増)、中予(同21.8%増)、南予(同7.9%増)、すべての地域が前年を上回り、全体では同15.4%増と、2ヵ月ぶりに前年を上回った。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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