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地場産業の景気天気図

2023.02.01 地場産業の景気天気図

2023年2月 地場産業の景気天気図

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2023年2月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖曇り曇り  12月のマダイの浜値は930円/㎏前後と前月比で約5円の値上がりだった。少なめの在池尾数を背景に、今後も高値での推移を見込む。ハマチの浜値は、1,310円/㎏前後と前月比で20円近く値下がりした。高値への警戒感はあるが、当面は在池尾数が少ない状況が続くため現在の水準での推移が見込まれる。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオのバンコク相場(国際相場)は、前月比85ドル上昇の1,735ドル前後/トンで推移している。インド洋での水揚げ自体は回復傾向にあるが、現地缶詰業者の在庫薄などが相場に影響した。一方、国内相場は250円/㎏(前月比+2円)とほぼ横ばい。国内需要の強さを背景に高値圏を維持する見込み。

タオル

タオル曇り 曇り12月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,566梱で、前年同月比2.8%減となった。2022年の年間累計は45,312梱で、前年比7.6 % 増となった。綿糸価格は、主力の20番手は159,500円/梱で、同25.8%高となっており、高水準で推移している。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

印刷・情報用紙の11月の国内出荷は、前年同月比3.9%減で3ヵ月連続の減少。印刷用紙はチラシ向けが低調だったほか、雑誌中心に出版向けが不振だった。新聞用紙は前年同月比6.6%減で18ヵ月連続の減少となった。
衛生用紙晴れ時々曇り 晴れ時々曇り11月の国内出荷は、前年同月比2.9%増で13ヵ月連続の増加。ティシュは前年が6.0%増だった反動で、前年同月比3.2%減と2ヵ月連続のマイナス。トイレ紙は製品の先高観もあり前年同月比3.4%増で4ヵ月連続の増加 。タオル用紙は伸びが一巡したと思われたが、前年同月比11.1%増と復調し6ヵ月連続増加となった。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の11月の国内出荷は、前年同月比1.5%減で2ヵ月連続の減少。飲料や加工食品向けは、値上げによる需要の落ち込みやメーカーの生産調整が響いた。白板紙は前年同月比3.4%増で7ヵ月連続の増加。菓子や日用品、化粧品、土産物などで引き合いが戻っている。

 

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
曇り曇り建設機械の11月の出荷額は、前年同月比31.2%増で25ヵ月連続の増加。特に輸出向けが同49.6%とけん引した。円安効果に加え、停滞していた船積みが正常化し始めたことが要因とみられる。国内では、電力会社向けの製缶などプラント関係の需要が乏しい。住友グループ工場のメンテナンスや、半導体関連は安定した受注を確保している。

造船

外航曇り曇り手持ち工事量は2~3年程度を有しており、操業度も比較的安定している。日本船舶輸出組合によると、12月の輸出船契約実績は42隻・148万3千総トンで、トン数ベースで前年同月比2.3倍だった。2022年の累計は282隻・1,162万総トンで同23.6%減となった。バルカーや自動車運搬船の受注が増えた一方、コンテナ船やタンカーは減少した。
内航国土交通省の造船統計速報によると、11月の国内船の竣工実績は、2隻、9,840総トンだった。内訳は、貨物船が1隻(ばら積み船1隻)、油送船が1隻(化学薬品船1隻)だった。受注環境は厳しい状況が続いており、手持ち工事量は1年半未満の造船所もある模様。

海運

外航晴れ時々曇り晴れ時々曇り例年、中国の旧正月前は荷動きが活発化するものの、今年は低調でバルカー市況も弱含み。BD(I バルチック海運指数)は1/3に1,250まで下落。令和5年度税制改正において、日本の海運会社の国際競争力向上に資する「外航船舶の特別償却制度の拡充・延長」、「トン数標準税制の延長」、「外航船舶の買換特例制度(圧縮記帳)の延長」が認められた。
内航曇り時々雨曇り時々雨輸送需要をみると、貨物船の荷動きは、粗鋼・鋼材生産が10ヵ月連続で減少しており、低調に推移している模様。自動車は国内の新車販売が増加し、荷動きは回復しているとみられる。タンカーは、白油は航空向けのジェット燃料の需要が大幅に回復。黒油は、暖房用の軽油やA重油が前年並みかやや上回っているとみられる。

建設

建設曇り 曇り12月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比38.5%減少の64億円であった。「国」や「独立行政法人等」、「県」、「市町」のすべてで前年を下回った。11月の住宅着工戸数は前年を37.4%下回る454戸となった。利用関係別では、「給与住宅」は前年を上回ったものの、「持家」や「貸家」、「分譲住宅」は前年を下回った。

観光

観光晴れ時々曇り 晴れ時々曇り11月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比27.3%増の76,093人と、12ヵ月連続で前年を上回った。秋の行楽シーズンであったことに加え、「全国旅行支援」の後押しもあり、観光需要は着実に回復している。
11月の県内主要観光施設入込み客数は、前年同月比8.8%増と、9ヵ月連続で前年を上回った。うち、東予は同3.2%増、中予は同13.3%増、南予は同7.0%増となった。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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