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地場産業の景気天気図

2023.01.04 地場産業の景気天気図

2023年1月 地場産業の景気天気図

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2023年1月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖曇り曇り  11月のマダイの浜値は925円/㎏前後と前月比ほぼ横ばいだった。少なめの在池尾数や新型コロナの影響緩和による需要回復を背景に、今後も高値圏での推移が見込まれる。ハマチの浜値は、1,330円/㎏前後と前月比で60円近く値上がりした。当面は在池尾数が少ない状況が続くため、高値での推移を見込む。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオは、集魚装置を用いた漁の解禁以降インド洋で好漁だが、バンコク相場(国際相場)は前月比横ばいの1,650ドル前後/トンを維持している。一方、国内相場は10月末から11月にかけてまとまった水揚げがあったことから248円/㎏(前月比▲12円)と値下がりするも、国内需要の強さを背景に高値圏を維持する見込み。

タオル

タオル曇り 曇り11月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,779梱で、前年同月比1.6%増となった。観光需要の回復に伴い、ホテル向けの受注は増加傾向にある。綿糸価格は、主力の20番手は159,500円/梱で、同34.3%高となっており、綿の生産量が減っていることや円安の影響で、高水準で推移している。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

印刷・情報用紙の10月の国内出荷は、前年同月比5.6%減で2ヵ月連続の減少。イベントや旅行関連のチラシなどで荷動きが戻っているものの、洋紙の値上がりで使用量を減らす動きがみられる。新聞用紙は前年同月比10.8%減で17ヵ月連続の減少となった。
衛生用紙晴れ時々曇り 晴れ時々曇り10月の国内出荷は、前年同月比4.3%増で12ヵ月連続の増加。ティシュは前年が6.8%増だった反動で、前年同月比0.5%減とマイナスに転じた。トイレ紙は前年が0.5%減だったことや、製品値上がりを見越した需要増で前年同月比5.1%増と堅調な伸びを示した。タオル用紙は前年の伸び(3.3%増)をさらに上回り、前年同月比8.5%増となった。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の10月の国内出荷は、前年同月比1.9%減で3ヵ月ぶりに減少した。飲料や加工食品向けは好調だったが、工業製品向けが部品不足の影響で荷動きが低調だった。白板紙は前年同月比2.4%増で6ヵ月連続の増加。菓子や日用品、化粧品、土産物などで引き合いが戻っている。

 

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
曇り曇り建設機械の10月の出荷額は、前年同月比20.6%増で24ヵ月連続の増加。北米やアジアなど主力市場の伸びが影響し、輸出向けが好調。製缶等プラント関係では、電力会社向けの需要が乏しい。住友グループ工場のメンテナンスや、半導体関連は安定した受注を確保している。

造船

外航曇り曇り手持ち工事量は2~2年半程度を有している。日本船舶輸出組合によると、11月の輸出船契約実績は16隻・49万4千総トンで、トン数ベースで前年同月比60.1%減だった。主力の中小型バルカーは、資機材価格高騰による新造船価の高止まりと海運市況(傭船料水準)がかい離しており、新規の商談は停滞している。
内航手持ち工事量は、1~1年半程度を有している。国土交通省の造船統計速報によると、10月の国内船の竣工実績は、5隻、10万総トンだった。内訳は、貨物船が2隻(ばら積み船1隻、チップ専用船1隻)、油送船が1隻(化学薬品船1隻)、その他が2隻だった。

海運

外航晴れ時々曇り晴れ時々曇りバルカー市況は不安定な動きが続く。BD(I バルチック海運指数)は1,300台で推移している。中国向けの鉄鉱石の荷動きは底堅いが、欧州向けの石炭の荷動きは低調。半面、欧州のエネルギー需要のひっ迫からLNG船の市況は急騰し、スポット傭船料が40~50万ドル/日となっている。コンテナ船は、新造船の投入や輸送需要の減少により、運賃・傭船料は弱含み。
内航曇り時々雨曇り時々雨内航海運組合総連合会によると、10月の輸送量は、貨物船が前年同月比4.9%増、タンカーが4.7%減となった。トラックドライバーの時間外労働上限規制の強化に伴う「2024年問題」への対応で、鉄道やフェリー、RORO船による輸送ニーズが高まっている。ただ、増加する運賃を荷主がいかに負担するかが課題である。

建設

建設曇り 曇り11月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比12.2%増の83億円であった。「県」、「独立行政法人等」は前年を下回ったものの、「国」や「市町」は前年を上回った。10月の住宅着工戸数は前年を9.5%下回る630戸となった。利用関係別では、「分譲住宅」や「給与住宅」は前年を上回ったものの、「持家」や「貸家」は前年を下回った。

観光

観光晴れ時々曇り 晴れ時々曇り10月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比77.7%増の65,684人と、11ヵ月連続で前年を上回った。新型コロナの影響が和らぐなか、「全国旅行支援」の後押しもあり、国内の観光需要は着実に回復している。10月の県内主要観光施設入込み客数は、前年同月比21.3%増と、8ヵ月連続で前年を上回った。うち、東予は同24.3%増、中予は同35.1%増、南予は同9.1%増となった。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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