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地場産業の景気天気図

2022.11.01 地場産業の景気天気図

2022年11月 地場産業の景気天気図

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2022年11月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖曇り曇り  9月のマダイの浜値は890円/㎏前後と前月比で10円近く値上がりした。今後も横ばいでの推移が見込まれる。ハマチの浜値は、1,270円/㎏前後とほぼ横ばいだった。引き続き高値で推移する見込み。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオは、集魚装置を用いた漁の禁止期間に入ったことや、中西部太平洋やインド洋での不漁が響き、バンコク相場(国際相場)は前月比100ドル上昇の1,800ドル前後/トンと強含み相場となっている。一方、国内相場は285円/㎏(前月比▲5円)と若干値下がりするも、国内需要の強さを背景に高値で推移する見込み。

タオル

タオル曇り 曇り9月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,990梱で、前年同月比8.2%増となった。需要の回復傾向が続いており、製品価格の値上げによる採算面の改善もみられる。綿糸価格は、主力の20番手は160,500円/梱で、同46.2%高となっている。中国で需要が減少する一方、パキスタンの洪水や米国の綿花減産などにより先行きは不透明。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

印刷・情報用紙の8月の国内出荷は、前年同月比1.1%増で2ヵ月ぶりの増加。カタログや折り込みチラシ用の塗工印刷用紙は、円安などを背景とした欧州製品の輸入減少に伴う代替需要が発生した。新聞用紙は前年同月比8.4%減で15ヵ月連続の減少。
衛生用紙晴れ時々曇り 晴れ時々曇り8月の国内出荷は、前年同月比6.3%増で2ヵ月ぶりの増加。タオル用紙が同9.2%増と3ヵ月連続で増加したほか、ティシュが4.7%増、トイレ紙も同6.3%増といずれも増加に転じた。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の8月の国内出荷は、前年同月比6.2%増で2ヵ月ぶりの増加。飲料や通販向けが引き続き堅調。
白板紙は同3.7%増で4ヵ月連続のプラス。土産包装用途が上向く一方、コロナ禍で堅調だったテイクアウトなどに使う紙器用途は一服感がみられた。

 

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
曇り曇り建設機械の8月の出荷額は、前年同月比25.4%増で22ヵ月連続の増加。北米では金利上昇で住宅着工に陰りが出ており、今後の動向には注意が必要。一方で、アジア向けでは鉱山向けの大型ショベルやダンプトラックの需要が旺盛。鉄構は中小規模物件向けの鉄骨需要が上向いているほか、半導体市場の活況に伴い産業機械の需要も堅調で、比較的高い操業度を維持している。

造船

外航曇り曇り手持ち工事量は2~2年半程度を有している。日本船舶輸出組合によると、9月の輸出船契約実績は16隻・52万2千総トンで、前年同月比44.2%減だった。日立造船と今治造船は、日立造船が舶用ディーゼルエンジン事業を分社し、分社会社に今治造船が35%出資することで基本合意したと発表した。新会社の事業開始は来年4月の予定。
内航手持ち工事量は、1~1年半程度を有している。船主の発注意欲は低く、新造船の商談は停滞している。鋼材や資機材価格が高騰しているが、多くの船種で船価と傭船料の水準がかい離している。造船所側も建造コストの上昇分を船価に反映しにくい厳しい状況が続いている。

海運

外航晴れ時々曇り晴れ時々曇りバルカー市況は回復基調。BD(I バルチック海運指数)は1,800台まで上昇している。ただ、中国のゼロ・コロナ政策強化により、鉄鉱石や石炭などの需要低下やウクライナ出しの穀物の荷動きが伸び悩んでいることから、先行きは不透明。好調だった近海船やコンテナ船は、景気後退や待機船の増加などで船腹需給が緩み、運賃・傭船料は低下傾向。
内航曇り時々雨曇り時々雨内航海運組合総連合会によると、8月の輸送量は、貨物船が前年同月比0.7%増、タンカーが1.4%増となった。台風による避難・輸送障害が発生したものの、前年を上回った。貨物船は、雑貨や自動車が前年を上回った。タンカーは火力発電所向けの黒油(重油)の輸送が旺盛なほか、白油(航空燃料やガソリンなど)も帰省や旅行などで需要が増加した。

建設

建設曇り 曇り9月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比1.5%減の207億円であった。「独立行政法人等」は前年を上回ったものの、「国」や「県」、「市町」は前年を下回った。8月の住宅着工戸数は前年を21.3%下回る615戸となった。利用関係別では、「持家」や「貸家」、「分譲住宅」のすべてで前年を下回った。

観光

観光晴れ時々曇り 晴れ時々曇り8月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比84.5%増の79,680人と、9ヵ月連続で前年を上回った。また、コロナ流行前の2019年比でも1.9%増となった。
8月の県内主要観光施設入込み客数は、前年同月比50.1%増と、6ヵ月連続で前年を上回った。うち、東予は同62.4%増、中予は同80.3%増、南予は同25.4%増となった。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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