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地場産業の景気天気図

2022.09.01 地場産業の景気天気図

2022年9月 地場産業の景気天気図

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2022年9月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖曇り曇り  マダイの浜値は845円/㎏前後と前月比で約45円値上がりした。サイズにより品薄状況が続いており、原油などの価格高騰の影響もあり今後も価格は上昇すると予想される。ハマチの浜値は、1,250円/㎏前後と前月比約40円値上がりした。全国的な在池尾数不足は変わらず、高値推移は継続する見込み。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオは、漁獲量が回復傾向にあることから、バンコク相場(国際相場)は前月比約5%低下の1,400~1,500ドル/トンと弱含みで推移している。ただ、7月から集魚装置を用いた漁の禁漁期間に入ったため、下げ止まりから上昇に転じると予想されている。一方、国内相場は240円/㎏(前月比+10円)と、緩やかに上昇している。

タオル

タオル曇り 曇り7月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は
3,830梱で、前年同月比22.5%増となった。中国主要都市のロックダウン(都市封鎖)や円安による輸入コストの上昇で、国内シフトの動きがみられる。綿糸価格は主力の20番手は154,750円/梱で値上がりが続いているが、国際相場は欧米などの消費減退の懸念から、値下がりに転じている。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

印刷・情報用紙の6月の国内出荷は、前年同月比0.1%増で3ヵ月ぶりの増加。行動制限の緩和により、各種イベントが再開し、チラシやパンフレットなど商業印刷向けで需要増加がみられた。しかし、円安や原料高などの経済先行き懸念や、7月後半からの感染再拡大をうけ、今後の見通しは不透明。新聞用紙は前年同月比3.9%減で13ヵ月連続の減少。
衛生用紙晴れ時々曇り 晴れ時々曇り5月の国内出荷は、前年同月比0.5%増で8ヵ月連続の増加。トイレ紙が同0.9%増、タオル用紙が同5.9%増。ティシュは、大幅に増加した前年の反動減で前年同月比4.1%減と2ヵ月連続の減少となった。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の6月の国内出荷は、前年同月比1.2%増で3ヵ月ぶりのプラス。飲料や通販向けは堅調だったが、工業製品向けが自動車関連の部品不足などの影響で低調だった。包装用紙の6月の国内出荷は前年同月比2.3%増で15ヵ月連続の増加となった。大王製紙は、9月納入分からの段ボール原紙、包装用紙の価格改定実施を決定した。

 

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
曇り曇り港湾・工場向けのクレーンや、電力会社・化学プラント会社向けの製缶の受注が低調。しかし、秋口からは徐々に受注環境が改善するとの観測もある。鋼材価格は高止まりし、価格転嫁の動きがみられるが、効果は一部にとどまる。建設機械は、6月の出荷が前年同月比6.4%増で20ヵ月連続増加となったが、増加幅は縮小。住友グループ工場のメンテナンスや、半導体関連は安定した受注を確保している。

造船

外航曇り曇り手持ち工事量は2~2年半程度を有している。日本船舶輸出組合によると、7月の輸出船契約実績は19隻・94万4千総トンで、前年同月比14.6%増だった。船種別にみると、国内造船所が得意とし、船価水準と海運市況のかい離が小さいハンディ型やハンディマックス型バルカーの成約が多い。鋼材価格は高止まって推移。
内航手持ち工事量は、1~1年半程度を有している。資材価格の高騰や人手不足による人件費上昇などで採算面は厳しい状況が続く。政府が掲げる2050年ゼロエミッション目標に向けて、国内の造船所ではLNG燃料の内航貨物船や水素燃料旅客船などが竣工しており、今後の普及が期待される。

海運

外航晴れ時々曇り晴れ時々曇りバルカー市況は下落している。BDI( バルチック海運指数)は7月28日に2,000を割り込み、その後は1,800~1,900台で推移している。ウクライナからの穀物輸出が再開され、荷動き・市況の回復が期待される。コンテナは、中国主要都市のロックダウンが解除され、物流は正常化に向かいつつあるが、船舶の大型化や欧米の景気後退懸念などから、市況は弱含んでいる。
内航曇り時々雨曇り時々雨内航海運組合総連合会によると、6月の輸送量は、貨物船が前年同月比9.3%減、タンカーが同4.5%減となった。鋼材需要の減少から、鉄鋼や原料(石灰石、スラグ等)、燃料(石炭)などは、荷動きが鈍化している。一方、タンカーは、電力不足問題から、火力発電所向けの重油の輸送量が増加している。白油はガソリン需要の低迷で輸送量は減少している。

建設

建設曇り 曇り7月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比22.4%増の163億円であった。「国」や「県」が前年を下回ったものの、「独立行政法人等」や「市町」で前年を上回った。6月の住宅着工戸数は前年を10.4%下回る778戸となった。利用関係別では、「分譲住宅」が前年を上回ったものの、「持家」や「貸家」が前年を下回った。

観光

観光曇り時々雨 曇り6月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比276.3 % 増の49,360人と、7ヵ月連続で前年を上回った。
主要観光施設入込み客数は、東予(前年同月比42.9%増)、中予(同29.1%増)、南予(同10.1%増)とすべての地域で前年を上回り、全体(同21.0%増)でも、4ヵ月連続で前年を上回った。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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