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地場産業の景気天気図

2022.06.01 地場産業の景気天気図

2022年6月 地場産業の景気天気図

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2022年6月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖曇り曇り  マダイの浜値は770円/㎏強と若干の値上がり。販売量も増加している。ハマチの浜値は、1,100円/㎏前後。季節柄販売店での商品入れ替えがあり、販売量は減少傾向にある。今年のモジャコ漁は好調に推移しているが、出荷は来年の夏以降であり、在池尾数不足が継続するとみられる。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオは、バンコク相場(国際相場)では前月比200ドル以上急騰し、1,900~1,950ドル/トンとなった。中西部太平洋での不漁により、中小缶詰業者の買いが強くなっているのが影響している。また、円安の影響により国内の冷凍カツオの輸出が活発化している。国内相場は215円前後と約5円/㎏上がった。前月までの下げ基調から原油高等の影響により好転している。

タオル

タオル曇り時々雨 曇り時々雨4月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,642梱で、前年同月比4.6%減となった。綿糸相場は、主力の20番手は140,500円/梱と、前年同月比64.3%高となった。原材料となる綿花・綿糸をはじめ、染料や資材などの価格が高騰しており、多くのタオルメーカーが製品価格を値上げしている。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

印刷・情報用紙の3月の国内出荷は、前年同月比1.9%増と3ヵ月連続の増加。印刷用紙は、娯楽パンフレット需要が好調だったこと、コンテナ不足による輸入減に伴う代替需要が生じたことがプラスに働いた。新聞用紙は前年同月比7.4%減で10ヵ月連続の減少。急激な円安に伴う資材高騰が製紙各社の収益圧迫要因となっている。
衛生用紙晴れ時々曇り 晴れ時々曇り3月の国内出荷は、前年同月比7.9%増で5ヵ月連続の増加。トイレ紙が同10.8%増、タオル用紙が同9.4%増、ティシュが同0.2%増とそれぞれ増加した。前年の出荷が前々年(20年)比で大幅に減少していたため、その反動増とみられる。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の3月の国内出荷は、前年同月比0.1%増で5ヵ月連続の増加。加工食品向けや通販向けが引き続き好調。大型連休を見据えた飲料メーカーの先行生産も影響した。包装用紙では、3月の国内出荷は前年同月比13.3%の増加。宅配やファストフード店などで使う角底袋が好調だった。

 

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
曇り曇り3月の建設機械の出荷は、前年同月比17.7%増と17ヵ月連続の増加。輸出向けが29.7%増と、好調な輸出が引き続き全体をけん引している。半導体製造装置関連や各種産業機械など、多様な分野で需要は引き続き旺盛。鋼材価格は以前から高止まりしていたため、ロシア・ウクライナ紛争や急激な円安による影響は少ない。しかし、紛争長期化と円安の継続による景気悪化での設備投資意欲減退や資材高騰など、間接的な影響を引き続き注視する必要がある。

造船

外航曇り曇り手持ち工事量は2~2年半程度を有している。日本船舶輸出組合によると、4月の輸出船契約実績は33隻・190万8千総トンで、前年同月比10.5%増だった。商船三井は5月9日に、日本シップヤードと新来島どっくとの間でLNG燃料自動車船計4隻を追加建造することで合意した、と発表した。
内航手持ち工事量は、1~1年半程度を有している。鋼材価格が過去最高水準で推移し、資機材価格の上昇分を船価に転嫁する動きがみられる。主力の499GT型貨物船は6億円台半ばで推移しているが、造船所間の価格競争が激しく、採算面の大幅改善には至っていない。

海運

外航晴れ時々曇り晴れ時々曇りBDI(バルチック海運指数)は5月6日時点で2,718となり、前月から上昇傾向にある。ロシア・ウクライナ紛争の長期化や上海のロックダウンなどの影響により、世界物流の混乱が続いている。国内海運大手3社の前期決算が出そろい、空前のコンテナ運賃高騰を背景に、3社とも過去最高を計上した。
内航曇り時々雨曇り時々雨内航海運組合総連合会によると、3月の輸送量は、貨物船が前年同月比3.7%減、タンカーが同5.2%増となった。貨物船は自動車や自動車部品が半導体不足による生産減により、荷動きは鈍化している。タンカーは黒油(重油)が発電所向けの輸送が増加したほか、白油は、ガソリンの需要が減少しているものの、ジェット燃料は、航空需要の回復で荷動きは活発化している。

建設

建設曇り 曇り4月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比33.8%増の262億円であった。「国」が前年を下回ったものの、「独立行政法人等」や「県」、「市町」で前年を上回った。3月の住宅着工戸数は前年を24.5%下回る546戸となった。利用関係別では、「分譲住宅」が前年を上回ったものの、「貸家」や「持家」が前年を下回った。

観光

観光曇り時々雨 曇り3月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比45.7%増の60,680人と、4ヵ月連続で前年を上回った。
主要観光施設入込み客数は、南予は前年を下回ったものの、東予と中予が前年を上回り、全体(前年同月比5.5%増)では2ヵ月ぶりに前年を上回った。
今年の大型連休は3年ぶりに行動制限なしとなり、各地でにぎわいがみられた。また、県内宿泊割引キャンペーン「疲れたら、愛媛。新みきゃん割」の利用期間が延長されることなどから、観光需要の回復が期待される。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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