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地場産業の景気天気図

2022.05.01 地場産業の景気天気図

2022年5月 地場産業の景気天気図

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2022年5月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖曇り曇り  マダイの浜値は760円/㎏強と前月比約10円値下がりした。引き続き販売量は増加傾向にあるが、新型コロナの影響を注視する必要がある。ハマチの浜値は、1,080円/㎏前後と横ばいで推移している。在池尾数は少なく、浜値が上昇する可能性が高い。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオは、バンコク相場(国際相場)では前月比50~100ドル値上がりし1,650~1,700ドル/トンとなった。カツオ以外の資材も値上がりしているが、資材などは価格交渉が困難であるため、カツオに対する値下げ要求が強まっている。国内相場は210円/㎏前後と若干の値下がり。前月から下げ基調が続いているが、原油高の影響は大きく、今後の動向には注意が必要。

タオル

タオル曇り時々雨 曇り時々雨3月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は4,182梱で、前年同月比5.4%増、2年ぶりに4,000梱を上回った。綿糸相場は、主力の20番手は134,000円/梱と、前年同月比59.5%高となった。綿糸価格や資材価格の上昇により、自社ブランド製品を中心に値上げの動きが広がっている。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

印刷・情報用紙の2月の国内出荷は、前年同月比0.7%増と2ヵ月連続の増加。印刷用紙は、製紙各社の値上げ発表を受けての前倒し需要の影響が大きく、20年比では8.0%減。新聞用紙は前年同月比3.0%減で9ヵ月連続の減少。ロシア、ウクライナからの紙原料の輸入量は多くないため、直接的な影響は少ないが、紛争長期化による
資材高騰など間接的な影響を注視する必要がある。
衛生用紙晴れ時々曇り 晴れ時々曇り2月の国内出荷は、前年同月比16.4%増で4ヵ月連続の増加。トイレ紙が同17.9%増、タオル用紙が同7.3%増、ティシュが同17.7%増とそれぞれ増加した。前年の出荷が前々年(20年)比で大幅に減少していたため、その反動増とみられる。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の2月の国内出荷は、前年同月比1.0%増で4ヵ月連続の増加。加工食品向けや通販向けが引き続き好調。白板紙も同 2.8%増で12ヵ月連続の増加だった。

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
曇り曇り2月の建設機械の出荷は、前年同月比25.4%増と16ヵ月連続の増加。輸出向けが38.9%増と、好調な輸出が引き続き全体をけん引している。半導体製造装置関連や各種産業機械など、多様な分野で需要は引き続き旺盛。ロシア・ウクライナ情勢による直接的な影響はみられないが、紛争長期化による景気悪化での設備投資意欲減退や資材高騰など、間接的な影響を引き続き注視する必要がある。

造船

外航曇り曇り手持ち工事量は2~2年半程度を有しており、高操業で推移している。日本船舶輸出組合によると、3月の輸出船契約実績は49隻・ 182万7千総トンで、前年同月比21.2%増だった。鋼材価格などの値上がりを受け、船価も前年同時期と比べて1~2割程度上昇している。
内航手持ち工事量は、1~1年半程度を有している。潜在的な新造・リプレイス需要はあるものの、荷動きの先行きが不透明なことから、引き合いは低調。競合他社との受注競争が激しく、鋼材や資機材価格の上昇もあって、採算面は厳しい状況が続いている。

海運

外航晴れ時々曇り晴れ時々曇りBDI(バルチック海運指数)は4月5日時点で2,213だった。ウクライナ・ロシア紛争の継続で、短期的に先行きが不透明な状況となっている。黒海沿岸からの穀物や石炭の積み出しが滞る一方、代替となる地域での荷動きが活発になりそう。コンテナは、荷動き・市況とも引き続き高い水準で推移している。
内航曇り時々雨曇り時々雨内航海運組合総連合会によると、2月の輸送量は、貨物船が前年同月比変わらず、タンカーが同1.1%減となった。貨物船は鉄鋼関係が堅調に推移している。タンカーは、寒波の影響で発電所向けの黒油(重油)やケミカル船などが堅調。ただ、荒天による輸送停滞もみられた。

建設

建設曇り 曇り3月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比7.3%減の198億円であった。「県」「市町」「独立行政法人等」で前年を下回った。2月の住宅着工戸数は前年を14.6%下回る444戸となった。利用関係別では、「貸家」が前年を下回った。

観光

観光 曇り時々雨2月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比108.7%増の30,250人と、3ヵ月連続の増加となった。
主要観光施設入込み客数は、オミクロン株の急激な感染拡大の影響を受け、東予(前年同月比14.4%減)、中予(同1.7%減)、南予(同 15.0%減)、すべての地域(同11.1%減)で前年を下回った。
3月21日にまん延防止等重点措置が全て解除され、また、「県民割」の対象が順次拡大されたことなどから、今後、需要の回復が期待される。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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