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地場産業の景気天気図

2022.02.01 地場産業の景気天気図

2022年2月 地場産業の景気天気図

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2022年2月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖曇り曇り  マダイの浜値は780円/㎏前後に上昇。飲食業の需要回復や好調な輸出を背景に浜値が上がっていたが、オミクロン株の感染拡大により需要が減退する可能性が高く、浜値も低下する見込み。ハマチの浜値は1,060円/㎏前後と若干の値上がり。近年における最高価格を更新し続けており、消費者の値ごろ感からは需要減退の可能性が高まっているとみられる。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオは、バンコク相場(国際相場)では1,700ドル/トンに上昇した。6月以降の不漁が好転せず、缶詰業者による原料確保の動きが出ていることが要因。上半期は豊漁だったため、在庫不足にはなっていない。国内相場も200円/㎏と、さらに値を上げている。原油高の影響もあり、当面は高値で推移する見込み。11月のかまぼこ類の生産量は前年同月比7.4%の増加。需要のピークが年末であり、生産量の回復傾向は継続している。

タオル

タオル曇り時々雨 曇り時々雨12月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,669梱で、前年同月比4.0%減となった。2021年の年間累計は42,117梱で、前年比3.0%増となった。ギフトやイベント需要の回復遅れから、コロナ前の水準を2割程度下回っている。綿糸価格は、主力の20番手が126,750円/梱で前年同月比で77.3%高と一段高となった。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

印刷・情報用紙の11月の国内出荷は、前年同月比0.9%減と2ヵ月連続の減少。集客目的のチラシ広告が低調だったほか、テレワークの定着によりオフィス向けPPC(コピー)用紙需要も回復しなかった。新聞用紙は前年同月比3.0%減で6ヵ月連続減少、19年9月比では15.5%減となった。
衛生用紙晴れ時々曇り 晴れ時々曇り11月の国内出荷は、前年同月比5.2%増で2ヵ月ぶりの増加。トイレ紙は同4.2%増とプラスに転換。タオル用紙は同8.6%増、ティシュも同6.0%増と好調を維持している。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の11月の国内出荷は、前年同月比5.0%増で2ヵ月ぶりの増加。青果物向けは低調だったが、飲料向けや通販向けが好調だった。大王製紙は、2月出荷分より段ボール原紙、包装用紙の値上げを実施。段ボール原紙は10円/kg、包装用紙は15%以上の上げ幅となる。

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
曇り曇り11月の建設機械の出荷は、前年同月比28.1%増と13ヵ月連続の増加。輸出向けが48.6%増とけん引したが、国内向けも5.2%増と3ヵ月ぶりに増加に転じた。半導体製造装置関連や各種産業機械など、多様な分野の需要が旺盛で、補給部品も好調。県内プラント関係では、定期修繕工事が安定している。

造船

外航曇り曇り日本船舶輸出組合によると、12月の輸出船契約実績は25隻・64万4千総トンで、前年同月比26.8%減だった。一方、四国運輸局がまとめた2021年度上期の管内造船事情によると、大型船(2,500総トン以上または長さ90メートル以上)の受注実績は、219万9千総トンで前年同期比で約16倍、隻数ベースでも同33隻増の39隻となった。
内航四国運輸局がまとめた2021年度上期の管内造船事情によると、中小型船(大型船以外で20総トン以上)では、受注実績が前年同期比25%減の6,719総トン、隻数は同5隻減の12隻。竣工実績は、同14%減の1万2,452総トン、隻数が同3隻減の19隻となった。大型船と比べて厳しい状況にある。

海運

外航晴れ時々曇り晴れ時々曇りBD(I バルチック海運指数)は1月初旬は2,300前後で推移した。昨年秋のピーク時から半分程度に下落しているものの、荷動きは安定しており、バルカーのスポット傭船料はおおむね採算ラインを上回っている。先行きは「底堅い」との見方が多い。コンテナは、少なくとも中国の旧正月まではコンテナ不足や荷役の混乱が続く見通し。
内航曇り時々雨曇り時々雨内航海運組合総連合会によると、11月の輸送量は、貨物船が前年同月比3.9%減、タンカーが同2.7%減となった。荒天による避難が多発したことで翌月に輸送が繰り越されたため、輸送量は前年を下回った。貨物船のうち、「鉄鋼」や「原料」(石灰石など)、「燃料」(石灰コークスなど)の荷動きは堅調に推移している。

建設

建設曇り 曇り12月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比12.9%増の105億円であった。「国」で大幅に前年を上回った。11月の住宅着工戸数は前年を5.1%上回る725戸となった。利用関係別では、「持家」「分譲住宅」で前年を上回った。

観光

観光曇り時々雨 11月の道後温泉旅館宿泊客数は前年同月比22.4%減の59,505人となった。11月の県内主要観光施設の入込み客数は前年同月比5.1%減と、4ヵ月連続で前年割れとなった。ただし、新型コロナの感染者数が全国的に低い水準で推移したことにより、道後温泉宿泊客数も主要観光施設の入込み客数も10月以降持ち直し、前年同月比のマイナス幅が縮小している。
足元ではオミクロン株の感染が急拡大しており、影響が懸念される。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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