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地場産業の景気天気図

2021.08.01 地場産業の景気天気図

2021年8月 地場産業の景気天気図

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2021年8月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖 曇り時々雨  マダイの浜値は590円/㎏前後と依然として低水準だが、在池尾数の少ない2㎏以上のサイズを中心に上昇が続く。ハマチの浜値は840円/㎏前後。新物(2年魚)の出荷量は例年並みまで回復しており、当面は底堅く推移する見通し。また、モジャコ(ハマチの稚魚)が深刻な不漁で漁期を終えたことで、今年出荷分を来年に回すなど出荷計画を見直す動きが出始めている。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオは、バンコク相場(国際相場)では、水揚げ量が少ないものの、引き続き缶詰業者からの需要が弱く1,300ドル/トン前後と、ここ数ヵ月おおむね横ばいとなっている。一方、国内相場は170円/㎏前後と先月より1~2割高い水準で推移している。蒲鉾は、巣ごもり需要により量販店などからの引き合いが強く、引き続き販売は好調を維持している。

タオル

タオル曇り時々雨 曇り時々雨6月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,393梱で、前年同月比44.0%増となった。今治タオル工業組合は16年ぶりに「産地ビジョン」を取りまとめた。消費者のブランド認知度は高まっている一方、各社のブランド力の向上、産地維持のための人材育成や縫製・染色など周辺産業との連携強化を図る必要があるとしている。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

印刷・情報用紙の5月国内出荷は、前年同月比18.8%増と2ヵ月連続増加。前年の緊急事態宣言に伴う経済活動停滞による落ち込みの反動が大きく、19年5月比では20.5%減。新聞用紙は前年同月比0.6%増で43ヵ月ぶりの増加となったが、19年5月比では19.3%減と、長期的な需要減少傾向は続いている。
衛生用紙晴れ時々曇り 晴れ時々曇り5月の国内出荷は前年同月比1.8%増で4ヵ月ぶりの増加。トイレ紙は同1.6%減と、コロナ特需で反動減となった前年同月を上回ることができず、荷動きは低調。一方、タオル用紙は大幅に増加した前年水準をさらに上回り、同7.5%増となった。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の5月の国内出荷は、前年同月比6.8%増と6ヵ月連続増加。機械などの工業製品向けや、宅配向けが堅調。白板紙は、テイクアウト食品向けの需要が堅調で、同12.0%増と3ヵ月連続で前年を上回った。ただし、19年5月比では8.7%減と土産物を中心に苦戦が続く。

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
曇り時々雨曇り時々雨5月の建設機械の出荷は、前年同月比54.8%増と7ヵ月連続の増加となった。輸出向けが同90.2%増とけん引した。国内向けは民間建設工事の回復は鈍いものの、公共工事関係の土木建機の伸びが全体を押し上げた。プラント関連は、大手企業の設備投資意欲減退や年度替わりの端境期要因などで、鈍い動きが続く。

造船

外航曇り時々雨曇り時々雨日本船舶輸出組合によると、6月の輸出船契約実績は55隻・210万9千総トンで、前年同月比6.2倍となった。月間で200万総トンを超えるのは、5年半ぶりの高水準。海運市況の回復により、バルカーをはじめ、コンテナ船や自動車輸送船、タンカーなど幅広い船種の引き合いが増加。鋼材や資機材価格の上昇に伴い、船価も上昇傾向。
内航手持ち工事は1年程度を有している。操業度は安定しているが、貨物船・タンカーともに引き合いは低調。鋼材価格が上昇しているものの、造船所間の受注競争激化により、船価は低水準のままで推移し、採算面の悪化が懸念される。

海運

外航曇り曇りBD(I バルチック海運指数)3,000台半ばで推移。ケープサイズバルカーのスポット傭船料は3万ドル/日を上回っており、パナマックスやハンディマックスも堅調。コンテナ船は依然として荷動き・市況が高水準で、コンテナの需給もひっ迫している。近海船は主力の鋼材、バイオマス燃料などの荷動きが堅調で、運賃・傭船料は高止ま
り。
内航曇り時々雨曇り時々雨内航海運組合総連合会によると、5月の輸送量は、貨物船が前年同月比27.7%増、タンカーが同14.7%増となった。鉄鋼生産の増加により、鋼材や原料(石炭、コークスなど)の荷動きが堅調に推移している。一方、タンカーは白油(ガソリン、灯油、ジェット燃料など)が前年並み(一昨年比では1割程度減)と低調な状況が続く。

建設

建設曇り 曇り6月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比14.3%増の179億円であった。発注者別では、「国」「市町」「独立行政法人等」で前年を上回った。5月の住宅着工戸数は前年を0.2%上回る642戸となった。利用関係別では、「持家」「分譲住宅」が前年を上回った。

観光

観光 曇り時々雨5月の道後温泉宿泊客数は前年同月比13.4倍の14,055人となった。前年同月の宿泊者数が過去最少の1,048人となった反動で大幅なプラスに転じた。県内主要観光施設入込み客数も、前年同月比18.4%増と3ヵ月連続で前年を上回った。ワクチン接種の進展とともに、7月から始まった県内宿泊割引キャンペーンの実施により、観光需要が徐々に回復していくことが期待される。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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