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2021年6月更新

海面養殖

海面養殖		マダイの浜値は560円／㎏前後と依然として低水準だが、量販店や回転寿司での好調な販売によって、２㎏以上のサイズを中心に上昇が続く。ハマチの浜値は800円／㎏前後。鹿児島で出荷が始まった新物（２年魚）の浜値は、前年を若干上回る程度であり、需要の本格回復には時間を要する見通しである。

水産加工品

水産加工品		削り節の原材料であるカツオは、バンコク相場（国際相場）では、水揚げ量が少ないものの、缶詰業者からの需要も弱く1,350ドル／トン前後と、ここ２～３ヵ月おおむね横ばいで推移している。国内相場も、140円／㎏前後と低水準で推移している。蒲鉾は、巣ごもり需要により量販店などからの引き合いが強く、引き続き販売は好調を維持している。

タオル

タオル		５月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,127梱で、前年同月比24.5％増となった。ギフトやイベント需要の回復が遅れる一方、タオルハンカチや雑貨類などの個人購入がコロナ前と比較して需要を伸ばしている。販売チャネルの見直しで利益率を高めているタオルメーカーもみられる。

製紙

印刷・情報用紙 新聞用紙		印刷・情報用紙の４月国内出荷は、前年同月比3.1％増と21ヵ月ぶりに増加。前年の緊急事態宣言に伴う経済活動停滞による落ち込みの反動が大きく、19年４月比では17.5％減。新聞用紙は前年同月比0.8％減で42ヵ月連続の減少。19年４月比では19.2％減となった。
衛生用紙		４月の国内出荷は前年同月比5.5%減で３ヵ月連続の減少。需要が大幅に増加した昨年からの反動で、トイレ紙が同6.0％減、ティシュは同4.3％減、タオル用紙は同4.6％減となった。ただし、19年４月比では1.4％増であり、今後も安定した需要が見込まれる。
紙加工など		段ボール原紙の４月の国内出荷は、前年同月比3.7％増と５ヵ月連続増加。機械や自動車などの工業製品向けや、飲料向けが持ち直した。白板紙も同9.2％増で２ヵ月連続のプラスとなった。

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械 金属製品 鉄鋼		４月の建設機械の出荷は、前年同月比37.6%増と６ヵ月連続の増加となった。欧米豪向けに加えアジアも増勢に転じたが、住宅市場が過熱する中国では、当局による不動産融資抑制の動きで弱くなっている。プラント関連は、大手企業の設備投資意欲減退や年度替わりの端境期要因などで、鈍い動きが続いている。

造船

外航		日本船舶輸出組合によると、５月の輸出船契約実績は33隻・171万４千総トンで、トン数ベースで前年同月比5.6倍となった。県内造船所が主力で建造する中小型バルカーへの引き合いが旺盛で、受注に至るケースも増えている。短納期需要への対応は、操業度の回復にも寄与。手持ち工事量は２年程度まで回復している。
内航		手持工事は１年程度を有している。船員の労働・居住環境が整備された新造船建造の潜在需要はあるものの、荷動きの低迷や景気の先行き不透明感から、船主の発注意欲は依然として低い。造船所間の船価競争や人件費・資機材価格の上昇などもあり、厳しい状況が続いている。

海運

外航		BDI（バルチック海運指数）は3,000台で推移。ケープサイズバルカーの傭船料は１年物の期間傭船でも、採算ラインを上回る3.5万ドル／日の成約がみられる。コンテナ船はコンテナ不足で運賃は高止まっており、引き続き荷動きも堅調。近海船は船腹需給がひっ迫し、市況は海運バブル期以来の高値で推移している。
内航		内航海運組合総連合会によると、４月の輸送量は、貨物船が前年同月比17.0％増、タンカーが同6.9％増となった。鉄鋼や原料（石炭、コークスなど）は、コロナ前の水準にまで回復している。タンカーは白油（ガソリン、灯油、ジェット燃料など）の需要低迷で低水準の荷動きが続いている。

建設

建設		５月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比20.8％減の130億円であった。発注者別では、「県」で前年を大幅に下回った。４月の住宅着工戸数は前年を22.0%下回る453戸となった。利用関係別では、「持家」「貸家」が前年を下回った。

観光

観光		４月の道後温泉宿泊客数は前年同月比244.3%増の16,522人となった。前年同月に、一部の宿泊施設で臨時休館を行ったことなどから宿泊者数が大きく落ち込んだが、その反動でプラスに転じた。県内主要観光施設入込み客数も、大幅に落ち込んだ前年の反動で、前年同月比30.9％増と２ヵ月連続で前年を上回った。

凡例

	晴れ	好調 ↑ ↓ 不調
	晴れ一部曇り
	曇り
	曇り一部雨
	雨