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地場産業の景気天気図

2025.08.01 地場産業の景気天気図

2025年8月 地場産業の景気天気図

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2025年8月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖曇り晴れ時々曇り  6月のマダイの浜値は940円/㎏前後と前月比10円の値上がり。900円台の相場は34ヵ月連続。物価高による消費者の節約志向で消費動向に弱さはあるものの、餌料や資材など生産コスト高騰を受けて当面は現在の相場水準が続く見通し。ハマチの浜値は、1,400円/㎏前後と前月比100円値上がりし最高値水準となった。在池尾数が少なく、秋口までは高値圏での推移を見込む。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオのバンコク相場(国際相場)は、1トンあたり1,500ドル前後と前月比横ばい。米トランプ政権の関税政策で輸出が鈍るなか、関税の一部停止期限と集魚装置による禁漁が迫り、相場動向は読みづらい状況だ。一方、国内相場は210円/㎏前後と前月比25円値上がり。国内の近海漁が振るわず、冷凍物への需要の高まりによる影響が考えられる。

タオル

タオル曇り 曇り6月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は2,985梱で、前年同月比0.5%減となった。6月の綿糸価格は主力の20番手が121,500円/梱で横ばいで推移している。5月のタオル輸出は前年同月比9.3%減となった。年間を通して米国や中国、台湾向けが前年比2割以上減少している一方で、タイや韓国向けは大幅に増加している。

製紙


印刷・情報用紙

新聞用紙

印刷・情報用紙の5月の国内出荷は、前年同月比2.1%減で7ヵ月連続のマイナス。デジタル化や企業の経費削減の影響で、チラシやカタログなど商業印刷を中心に低迷が続く。新聞用紙は、前年同月比8.8%減で48ヵ月連続の減少。3月に民事再生法の適用を受けた丸住製紙の経営再生計画案の提出期限が来年1月まで延長された。
衛生用紙曇り 曇り5月の国内出荷は、前年同月比1.1%増で2ヵ月連続のプラスとなった。トイレ紙が同1.1%減で2ヵ月ぶりのマイナスとなったものの、ホテル向けなど業務用が好調だったタオル紙は同5.6%増で11ヵ月連続のプラスとなった。ティシュも同4.3%増で3ヵ月ぶりにプラスに転じた。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の5月の国内出荷は、前年同月比2.6%減で4ヵ月連続の減少。飲料・食料品向けのほか、輸出の鈍化による梱包資材の出荷が減少したことが影響しているとみられる。包装用紙の国内出荷は同0.2%減で3ヵ月ぶりの減少、白板紙は同2.9%減で3ヵ月連続の減少となった。

 

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
晴れ時々曇り 曇り建設機械の5月の出荷額は、前年同月比2.8%減で3ヵ月連続の減少。国内向けは、主力の油圧ショベルが同2.6%減だったが、前月に比べると減少率は縮小している。輸出は北米や欧州向けが在庫過多の影響でマイナスとなったが、中近東や中国を除くアジアで油圧ショベルなどの需要が旺盛だった。

造船

外航晴れ時々曇り晴れ時々曇り手持ち工事量は3~4年分を有している。日本船舶輸出組合によると、6月の輸出船契約実績は23隻・135万5千総トンで、トン数ベースで前年同月比36.9%減だった。前年同月比マイナスとなったものの、100万総トンを上回り、月間ベースで今年最多となった。船種別の内訳は、ケープサイズバルカー5隻やVLCC2隻など、大型船の契約が目立った。
内航曇り時々雨曇り時々雨

手持ち工事量は1~2年程度を有している。造船所によっては、新造商談を2~4年先の納期で行っているところもある。新造船価は499総トン貨物船が7.5~8億円前後、5,000kl積みタンカーが35~40億円前後で、人件費や資機材価格の高騰、環境対応などを背景に上昇基調が続いている。

海運

外航晴れ時々曇り晴れ時々曇り

BDI(バルチック海運指数)は、7月4日時点で1,436まで低下し、弱含み。経済の不透明感や地政学的リスクなどから需要が低迷している。資源メジャーの年度末の駆け込み需要も減少し、全体としてドライバルクの荷動きは低調。タンカーも市況は軟化。米軍のイランに対する攻撃を受け、ホルムズ海峡付近で大型タンカーなどが航路を変更する動きが相次いでいる。

内航曇り時々雨曇り時々雨日本内航海運組合総連合会によると、5月の輸送量は、貨物船は前年同月比0.9%増、油送船は同4.8%減だった。貨物船は、備蓄米のスポット輸送や農産品の輸送が堅調な雑貨、前年に認証不正問題によって減少していた反動で自動車が増加。油送船は、黒油は電力需要が引き続き低調なほか、白油(ガソリン・灯油・軽油)も出荷はやや低調。

建設

建設曇り 曇り6月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比33.6%増の170億円であった。「独立行政法人等」が前年を下回ったものの、「国」や「県」、「市町」は前年を上回った。5月の住宅着工戸数は前年を39.4%下回る269戸となった。利用関係別では「給与住宅」では前年を上回ったものの、「持家」や「貸家」、「分譲住宅」では前年を下回った。

観光

観光晴れ時々曇り 晴れ5月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比12.8%増の68,851人となり、7ヵ月連続のプラス。台湾、韓国など東アジアを中心とした訪日外国人客の増加が追い風となった。また、4月の愛媛県の外国人延べ宿泊者数は65,660人泊で同45.2%増となり、東アジアを中心とした観光客数の増加を背景に、コロナ以降、最多を記録した。
晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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