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経済動向調査
地場産業の景気天気図
2025年6月　地場産業の景気天気図

地場産業の景気天気図

2025.06.02 地場産業の景気天気図

2025年6月　地場産業の景気天気図

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2025年6月更新

業種	現状→3ヵ月先の見通し	最近の状況

海面養殖

海面養殖		４月のマダイの浜値は930円/㎏前後と前月比で横ばい。物価高と消費者の節約志向で消費動向に弱さはあるものの、飼料値上げなど生産コストの上昇を受けて当面は現在の相場水準が続く見通し。ハマチの浜値は、1,200円/㎏前後と前月比20円の値上がり。全国的に在池尾数が少なく、単価は上昇傾向にある。

水産加工品

水産加工品		削り節の原材料であるカツオのバンコク相場（国際相場）は、１トンあたり前月比50ドル値上がりの1,700ドル前後で推移。中西部太平洋での漁不振と夏の集魚装置による禁漁期間を前に在庫を確保したい思惑から、上昇相場となった。一方、国内相場は230円/㎏前後と前月比で横ばい。季節商材として一定の需要はあり、高値圏を維持した。

タオル

タオル		４月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は2,894梱で、前年同月比4.2％減となった。４月の綿糸価格は主力の20番手が121,500円/梱で横ばいで推移している。タオルの輸出入状況をみると、輸出量は全体で前年比約１割減で、特に中国や香港向けなどが大幅に減少している。輸入量は全体で前年並、国別ではベトナムやインドネシアからの輸入が増加している。

製紙

印刷・情報用紙新聞用紙		印刷・情報用紙の３月の国内出荷は、前年同月比2.6％減で５ヵ月連続のマイナス。出版用や広告用などの需要低迷が続く。新聞用紙は、前年同月比8.1％減で46ヵ月連続の減少。デジタル化にともなう需要の低迷が続く。
衛生用紙		３月の国内出荷は、前年同月比1.3％減で２ヵ月連続のマイナスとなった。商業施設向けが好調だったタオル用紙が同9.1％増となった一方、ティシュは同3.7％減と４ヵ月ぶりに、トイレ紙は同2.5％減と２か月連続でマイナスとなった。昨年は値上げ前の駆け込み需要があったことが影響している。
紙加工など		包装用紙の３月の国内出荷は、前年同月比3.2％増で２ヵ月ぶりのプラスとなった。段ボールからの切り替えが需要を押し上げたとみられる。その影響からか、段ボール原紙の国内出荷は前年同月比0.3％減と２ヵ月連続のマイナスとなった。

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械金属製品鉄鋼		建設機械の３月の出荷額は、前年同月比3.8％減で２ヵ月ぶりのマイナスとなった。国内向けは、建設用クレーンの需要が旺盛だったものの、油圧ショベルやトラクタが不調で同9.9％減と８ヵ月連続で減少。輸出も、北米・欧州向けが落ち込み前年同月比0.5％減となった。現段階でのトランプ関税の影響は大きくなさそうだが、今後の動向には注意を要する。

造船

外航		手持ち工事量は３～４年分を有している。日本船舶輸出組合によると、４月の輸出船契約実績は19隻・62万７千総トンで、トン数ベースで前年同月比31.6％減だった。船種別の隻数はバラ積船が18隻、油送船が１隻だった。S&P Globalの速報値では、１〜３⽉の世界の新造船受注量は1,025隻・3,445万総トンで、トン数ベースで前年同期⽐32％増だった。日本は344万総トン（同19％増）となった。
内航		手持ち工事量は１年程度を有している。人手不足や資機材価格高騰が続く中、造船所によっては、数年先までの受注を抱えている先もみられる。なお、国土交通省造船統計速報によると、３月の鋼船建造実績（国内船）は、受注は貨物船が３隻、漁船が１隻、起工は貨物船が２隻、油送船が２隻だった。

海運

外航		BDI（バルチック海運指数）は、一進一退。４月下旬に1,200台まで低下した後、５月７日時点で1,406まで回復した。豪州やブラジル出しの鉄鉱石輸送需要が増加し、ケープサイズの輸送量は堅調に推移している。米国通商代表部（USTR）が打ち出した中国関係船に対する入港料措置について、自動車運搬船が日本や韓国で建造された船も対象になったことから、国内船社・荷主などへの影響が懸念される。
内航		日本内航海運組合総連合会によると、３月の輸送量は、貨物船は前年同月比1.6％増、油送船は同2.7％増だった。年度末の輸送需要で紙・パルプが大幅に増加したほか、自動車が前年の認証不正問題による影響の反動増となった。油送船は、製油所間の転送需要で輸送距離の長期化が船腹不足につながっているほか、高圧液化（LPG、塩ビモノマー等）や耐腐食（硫酸、苛性ソーダ等）などが伸びた。

建設

建設		４月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比23.2％増の163億円であった。「市町」が前年を下回ったものの、「国」や「独立行政法人等」、「県」は前年を上回った。３月の住宅着工戸数は前年を68.2％上回る619戸となった。利用関係別では「分譲住宅」では前年を下回ったものの、「持家」や「貸家」、「給与住宅」では前年を上回った。

観光

観光		３月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比2.8％増の83,775人となった。また、３月の県内主要観光施設入込み客数は、東予（同1.3％増）、中予（同12.5％増）、南予（同4.5％増）すべてが前年を上回り、全体では同7.4％増となった。

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