平成19年2月23日
No.07-18
株式会社 いよぎん地域経済研究センター
Jリーグクラブ「愛媛FC」が地域にもたらしたもの
~愛媛FCの経済効果及び県民アンケート結果~
株式会社いよぎん地域経済研究センター(略称IRC、社長 中越 眞)では、「愛媛FC」の経済効果及び県民アンケート結果について、別紙のとおりとりまとめましたので、お知らせいたします。なお、詳細については、2007年3月1日発行の「調査月報IRC・2007年3月号」に掲載いたします。
記
【調査結果要旨】
- 昨年、Jリーグ昇格1年目のシーズンを終えた愛媛FC。ホームゲーム24試合で10万人近い観客を集め、戦績はリーグ9位と健闘した。
- 県内自治体や企業のサポートも広がり、マッチシティ/マッチタウン制度という愛媛オリジナルの取り組みは、スポーツを通じた地域活性化に一役買った。
- 当社の推計では、昨季の愛媛FCの経済波及効果は12億1,000万円に上ったものとみられる。
- 県内在住者へのアンケート結果を見ると、愛媛FCの存在意義に関しては、概ね好意的な意見が多いものの、選手の認知度が低い、スタジアムへのアクセスが悪い、といったこともあり、積極的にスタジアム観戦したいという層は少数派である。
- 今季以降の課題として、長期的視野に立ったクラブの体制整備、マッチシティ/マッチタウン制度の充実を含め、“行けば何かある”楽しいスタジアムづくり、大勢の県民を巻き込み、クラブへの関心を高めながら幅広く収入源を求めること、などが挙げられる。
- スポーツを核とした地域活性化のためには、1人でも多くの地域住民が参加意識を持ち、今できることを少しずつ積み重ねていくことが不可欠である。それが将来、豊かなスポーツ文化の根付いた愛媛を育てていくことにつながるのではないだろうか。