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四国の「道の駅」を訪ねて

四万十とおわ(高知県高岡郡四万十町) ~しまんと観光の新たなスポット~ (2007年9月) 

2007.09.01 四国の「道の駅」を訪ねて

【概要】 道の駅「四万十とおわ」

〒786-0535
高知県高岡郡四万十町十和川口62-9
TEL 0880-28-5421 FAX 0880-28-4875

シリーズ「四国の『道の駅』を訪ねて」最終回は、高知県の南西部、四万十町にある「四万十とおわ」を紹介する。

道の駅「四万十とおわ」

松山市内から車で約2時間半、高速道路を経て国道381号を走り、県境を抜けると“道の駅四万十とおわ”と書かれた真新しい緑色の看板が目に映る。「四万十とおわ」は、四万十川中流域の観光拠点として、今年7月にオープンした高知県内で最も新しい道の駅である。
 高知県の西部を流れる四万十川(全長196km)は、本流に大規模なダムが建設されていないことなどから、「日本最後の清流」と言われている。また、当施設が所在する旧十和村(とおわそん)(現四万十町)は、「こいのぼりの川渡し発祥の地」としても有名である。4月中旬から5月中旬には、川面を渡る風を受けて悠然と泳ぐ色とりどりのこいのぼり(約500匹)を見ることができる。

 

施設の概要

施設内の建物は、土佐漆喰を基調とし、高知県産のスギ、ヒノキをふんだんに使用した純和風の造りとなっている。中核施設は、地元産にこだわった農産物や加工品等を一堂に集めた「とおわ市場」、地元食材を使ったメニューが豊富な「とおわ食堂」である。また、建物の裏手には、川原へと続く階段があり、四万十川のほとりまで降りることができる。

 

順調なスタート

指定管理者として運営を担当する「四万十ドラマ」によると、オープン初日は予想をはるかに上回る約6,000人(旧十和村の人口の約2倍)の利用客で賑わったとのことである。高知県内だけでなく、愛媛からの利用客も3割程度あったそうだ。また、オープン以降も平日、休日を問わず、団体客を含め、多くの人が訪れており、順調なスタートを切っている。

 

四万十の恵みを堪能

とおわ食堂の人気メニューは地元の幸をセットにした「とおわかご膳」、全国的に有名な四万十川の天然鮎を使った「鮎ちらし丼」などである。また、食堂の中は開放的な雰囲気で、窓側の座席からは雄大な四万十川を一望できる(窓からの眺めは最高!)。なお、食堂の定休日にあたる毎週水曜日は、旧十和村の女性グループ「おかみさん市」が、地元食材を使った「おもてなしバイキング」を提供してくれる(ランチタイムのみ)。

食堂から眺める四万十川と「とおわかご膳」食堂から眺める四万十川と「とおわかご膳」

食堂から眺める四万十川と「とおわかご膳」

とおわ市場にも様々な話題の商品がある。四万十川水系の茶畑で丁寧に手摘みした茶葉を100%使用した「しまんと緑茶」は、売れ筋商品の1つとなっている。また、“地紅茶”として約40年ぶりに復活、商品化された「しまんと紅茶」は、メディアにも取り上げられるなど、注目度が高まっているそうだ。その紅茶を試飲してみたところ、すっきりとした味わいで香りもよかった。ペットボトル詰めされた商品だけでなく、施設内で加工された茶葉も販売されており、お薦めの一品である。他にも、「おかみさん市」が作る弁当、惣菜が好評で、多いときには1日に約800個を売り切るそうだ。

話題の特産品「しまんと紅茶」ほか

話題の特産品「しまんと紅茶」ほか

 

自然を満喫できる周辺スポット

周辺にも自然の恵みを満喫できるスポットがある。ふるさと交流センターや四万十川最大の中洲にある三島キャンプ場では、カヌーや川遊びといったアウトドアを気軽に楽しむことができる。
 また、当施設から車で約20分の所には県の天然記念物に指定され、推定樹齢が750年を超えている「地吉の夫婦杉(めおとすぎ)」がある。1本の杉が根元から分かれ、天に向かって仲良く寄り添って伸びている姿は雄大で、地元のシンボルとして親しまれている。

 

魅力ある施設を目指して

「四万十ドラマ」の畔地履正(あぜちりしょう)専務は「四万十地域を訪れる観光客は年々減少している。観光客がここを目指して来るような、魅力のある施設にしたい。また、愛媛をはじめ他県からもより多くの客を呼び込み、サイクリングや農林業体験等も楽しめる“滞留型”の施設にしたい」と語る。2006年3月に2町1村が合併して誕生した四万十町には当施設を含め、道の駅が3ヵ 所ある。今後、観光客を取り込んでいくためには、他の観光施設等ともさらに連携を深め、共存共栄を図っていくことが重要となってくるだろう。当施設が四万十観光の新たなスポットとして発展していくことを期待したい。

(大塚 伸治)

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