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しまなみグルメ紀行

吉海町・今治市・波方町 うまい!身の締まった来島海峡の海の幸(99年12月) 

1999.12.01 しまなみグルメ紀行
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▲大潮荘から来島海峡を望む

 

 「日本三大急潮」の一つである来島海峡では、潮流が最大10ノット(時速18.5km)にも達するため、ここの魚は身が締まっていると大評判。

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吉海 料理 豪快な水軍焼き!素材のうまさをそのままに

 大島南ICから5~6分。「さかながうまい!民宿名駒」、「魚がうまい!いけす料理・民宿千年松」の看板に導かれ名駒地区に着く。兄弟が経営する両民宿の名物料理は「水軍焼き」である。

 素焼きの大皿に石をのせ、新鮮な鯛やサザエ、車えび、卵を上に置いて焼き上げる豪快な料理。小石が余分な水分を吸うため鯛の身はほっこりしている。パチパチと弾ける音がし、豊かな香りと天然の塩が引き立てている。
 この料理は、今治では「法楽(ほうらく・ほうろく)焼」と呼ばれている。
 民宿名駒のもう一つの自慢料理は「たこのから揚げ」である。やや小ぶりのたこを丸ごと揚げたものを、ナイフとフォークで豪快にぶつ切りにして食べる。シンプルであるが、たこの味が詰まっており歯ごたえも十分、一人ではとても食べきれないボリュームである。
 「素材がいいから、薄味でちょっと手を加えるだけなんよ」とは民宿名駒の奥さん。
 写真の会席料理は、「水軍焼き」のほか旬の魚の姿づくりに煮付け(写真はアコの姿づくりとタモリの煮付け)、伊勢えびのお造り、これに鯛めしと伊勢えびの味噌汁がつく。
 また、民宿千年松では屋形船の上で海の幸を味わうこともできる。

▲中央が水軍焼き、左端がたこのから揚げ

▲中央が水軍焼き、左端がたこのから揚げ

 

今治 料理 来島海峡を間近に感じ味わう海の幸は豪華版!

 今治北ICを降りて約5分、橋を目指していくと「来島海峡展望館」がある糸山公園に着く。そこから約200m先に「大潮荘」がある。
 店に入ると三方向が海に開け、右手に来島海峡大橋、正面に砲台跡が残る小島(おしま)、左手に村上水軍ゆかりの来島(くるしま)が一望、しばし見とれてしまう景観である。「潮の流れを間近に感じての味は格別」とご主人の村越哲治さん。この店の自慢は「鯛めし」と「渦潮定食」である。
 「鯛めし」は今治の郷土料理で、ご飯の上に鯛をのせて炊いたもの。こちらの「鯛めし」も鯛に油揚げを少し加え、醤油と塩で味付けするだけであるが、鯛の身とともに頭や骨、皮などを一緒にご飯にのせて2升炊の釜で炊くのが秘訣。鯛のうまみが広がっており、いくらでも食べられる感じ。毎日数台の釜で炊いており、炊きたてを味わうことができる。
 写真の「渦潮定食」は、「鯛めし」に、定食もある刺身に煮付け、えびフライを一緒に楽しめる豪華版。季節毎の魚料理を十分に味わうことができる。
 また、夏場には赤藻の一種「いぎす」に生大豆粉を混ぜ固めた郷土料理「いぎす豆腐」もメニューに加わる。

▲渦潮定食と村越さん夫妻

▲渦潮定食と村越さん夫妻

 

 波方 料理「よろず巻き」は見てビックリ!食べてビックリ!

 今治北ICから約10分。波方港の近くに「よろず巻き」で有名な「貴ふね寿し」がある。地元だけでなく、県内各地から訪れるファンも多い。「最近は女性が増えた」とはご主人の尾崎満茂さん。
 13席の店はのれんがでていないのに、昼過ぎにすぐ一杯になる。「もうずっとのれんは出したことがない」、「昼のネタが終わると店を閉めるので電話で予約を」、「夏場には極力持ち帰りはやっていない」という言葉の端々に尾崎さんの信念が感じられる。

▲よろず巻きを巻く尾崎さん

▲よろず巻きを巻く尾崎さん

 

 鮮度のいい魚しか扱わず、地物中心。時期折々の旬の魚は自分で釣ってくることも多い。こうした徹底したこだわりが人気の秘密といえる。
 「よろず巻き」は、上寿しのネタの白身魚2品(写真はマダイ・ヒラメ)、うに、あわび、カズノコ等を太巻きにしたもの。そのボリュームにまずビックリ。2~3人で頼むのが丁度いいくらい。醤油を少しかけて食べるのがコツで、活きのいいコリコリとした11種類のネタとハーモニーを楽しめ、妙に得した感じがする。
 また、この店には「イチハン」なる言葉もある。にぎり寿し1.5人前とのこと。「イチハン」と「よろず巻き」を注文するグループも多い。

▲左がよろず巻き、右のネタを巻いてある。

▲左がよろず巻き、右のネタを巻いてある。

 

(村上 茂樹)

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