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しまなみグルメ紀行

伯方町・宮窪町 とれたての地魚と絶景が味わえる島  伯方・宮窪 旨いものめぐり(99年11月) 

1999.11.01 しまなみグルメ紀行

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伯方町 料理 ~船折瀬戸の激流にもまれた魚を絶景とともに味わう~

 「しまなみ海道」伯方島インターを降りる。ここは島の西側にあたる。役場のある木浦(きのうら)地区へは、伯方環状線と呼ばれる島内一周道路を東に向かって走ることになる。「しまなみ海道」の伯方橋の橋桁をくぐり、木浦方面へさらに進むと有津(あろうず)地区に着く。海岸沿いを走る道路端には小さな民宿がいくつも立ち並んでいる。ふと海の方に目をやると、南西に少し突き出た岬の高台に白っぽい建物が一つ見える。魚料理の店「魚常梅が花」である。
 あそこからの眺めはさぞかし美しいだろうなあ。数分後にその高台に着くと、予想通りに「船折(ふなおり)瀬戸」の絶景を見事に一人占めすることができた。対岸の大島との間は狭い水道になっており、能島(のしま)水軍で有名な能島(のしま)や鵜島(うしま)が浮かぶ。潮の流れと船の往来が時間の経過を伝えるだけで、見事なまでに静かな空間である。ここを訪れた人は、おそらく誰にでも、この絶景に吸い込まれるだろう。
 店内に入ると、海側にある窓からさっき見たばかりの絶景がまた飛び込んでくる。窓枠を絵の額縁に喩えると、まるで“これが瀬戸内海だ”という題名の名画を観ているようだ。

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9911_02 「魚常梅が花」のご主人は、もともと船乗りで船長まで経験した村上勇策さん。寿司を握り始めておよそ25年。ずっと木浦地区にいたが、今年4月にこの場所へ店を構えた。手際よく握ってくれた寿司を見ると、ねたがずいぶん大きく、こりこりした味わいで、新鮮さが直接舌に伝わってくるようだ。「オコゼ、メバル、アコなど地物の小魚もうまいよ」と、気さくに話し掛けてくれるご主人。この店ではいろいろな種類の「しまなみ海道」の魚をたっぷり味わうことができる。「広島、岡山方面からのお客さんが比較的多いですね。口コミで伝わるようです。」笑顔で話し続けたが、寿司を握り始めると真剣な表情にすっと戻った。息子さんが跡を継ぐことが決まっており、カウンターの向こうには親子の姿がある。この店では、“生きのいい魚料理”と“しまなみの絶景”を120%楽しめる。

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宮窪町 名産 ~プリプリとした歯応えの“しまなみ蒲鉾”~

9911_05 伯方島から大島へ渡り、大島北インターから北東に進むと宮窪町中心部に入る。港近くに車を止めて、町中を歩いてみた。ここに立ち並ぶ家々には、古い面影が残っている。ちょっと入り込んだ狭い路地を行くと、両側の家々の軒先が迫っている。港から役場方面に続く道を進むと、途中ふと目に飛びこんでくるが、宮窪名産「村上かまぼこ」の旗。「うちの商品の特徴はグチやタチなど地元の魚をふんだんに使用していること。」このお店の二代目主人、村上憲治さんは笑顔で語る。特に奥さんが勧めてくれたのは、「しまなみ蒲鉾」という名の“す巻き”。プリプリした歯応え、素朴な味がとてもいい。この他、地元のタコを揚げた「タコ天」も人気商品の一つで、これはビールのつまみにも最適。 しまなみ蒲鉾 大島、伯方島、大三島の3島で蒲鉾を製造しているのは、ここだけらしい。商品は、しまなみ海道観光施設へも出荷しており、売れ行きは好調のようだ。 たこ天
 このお店で品物を買うと、奥さんがきれいな赤い実の小枝をそっとつけてくれる。あたたかいもてなしの気持ちが自然に伝わってくる。地魚のおいしさに、島の人々のあたたかさもプラスされている。  

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伯方町 お土産 ~ガイドブックにはない“島の味”~

 伯方島北部の環状道路沿いに「赤瀬豆腐店」がある。ここの「北浦とうふ」はもめんごしのにがり豆腐。少し固めで昔懐かしい味がする。伯方島民の食卓を支える、“伯方島にしかない味”一度あなたの食卓にもどうですか。

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(畠岡 宏一)

 

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