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くろーずあっぷしまなみ

愛媛県大三島町 大山祗神社に残る歴史的遺産 -しまなみ海道 ’99 愛媛県大三島町-(99年2月)

1999.03.01 くろーずあっぷしまなみ

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 99年5月1日開通予定の「瀬戸内しまなみ海道」では、沿線各地で記念イベント「しまなみ海道’99」が開催される。今回は、愛媛県越智郡大三島町を舞台に開催される主なイベントを紹介する。

大山祗神社の門前町 大三島町

 大三島町は瀬戸内海のほぼ中央に位置する大三島の西半分を占め、面積43.3k㎡、人口約4,700人の町である。瀬戸内の温暖な気候のもと、温州みかん、ネーブルなどの柑橘栽培が盛んである。同町は古くから大山祗(おおやまずみ)神社の門前町として栄えた。
 観光の中心である大山祗神社は、国指定天然記念物の楠群の中にある。同神社の起源については諸説があるが、社伝によると大山積神を祖神とする伊予国造乎知命(おちのみこと)がこの神を祭り、719年その子孫の越智玉純(たまずみ)が現在の地に社殿を建立したといわれている。また、同神社の南隣には宝物館があり「源義経の鎧(よろい)」をはじめ数多くの国宝・重要文化財クラスの宝物が展示されている。
 大山祗神社の大祭の一つ「御田植祭(おたうえさい)」は、五穀豊穣を願う神事として毎年旧暦の5月5日(99年は6月18日(金))に行われる。この祭は島内から選ばれた16名の女子小・中学生が白衣に赤襷(あかだすき)、手甲脚絆(しゅこうきゃはん)で境内にある水田で田植えを行うものである。また、島内の男子小学生により「一人角力(ひとりずもう)」(県指定無形文化財)も奉納される。

 

「しまなみ海道 大三島・武者歴史祭、三島水軍鶴姫まつり」

 99年8月21日(土)、22日(日)の2日間、大山祗神社を中心に「しまなみ海道 大三島・武者歴史祭、三島水軍鶴姫まつり」が行われる。毎年大三島商工会主催により「三島水軍鶴姫まつり」が行われているが、今年は前夜祭を設けたり行列の参加者を増やすなど例年よりグレードアップして開催される。1日目は「前夜祭」で大山祗神社境内で郷土芸能やミニコンサートなどが行われる。また2日目は「鶴姫・武者行列」が予定されている。「鶴姫・武者行列」は阿奈波(あなば)神社(大三島町内にある)を出発、海路で宮浦港(同町内にあり大山祗神社西方に位置する)に上陸し、宮浦港から大山祗神社まで約900mの道を練り歩く。大山祗神社に到着後、境内では鶴姫の出陣をテーマにした演劇が催される予定である。演劇終了後、行列は再び宮浦港へ向け出発する。フィナーレでは宮浦港沖で花火が打ち上げられることになっている。

 

「しまなみ海道 ちょうちん祭」

 99年8月7日(土)~22日(日)までの2週間余、「しまなみ海道 ちょうちん祭」が開かれる。これは、宮浦港周辺から参道を通り大山祗神社境内に至る地域一帯を3,000個以上のちょうちんで飾るものである。また、大山祗神社境内では、島内の保育園児、小・中学生が自分の夢や希望などを描いたちょうちんが飾られることになっている。多くのちょうちんによって神社参道一帯は幻想的な雰囲気に包み込まれる。また、「しまなみ海道 ちょうちん祭」は、広島県瀬戸田町でも開かれる予定である。

 

「花・花・花フェスティバル 藤まつり」

 「花・花・花フェスティバル」は99年5月2日(日)、「藤まつり」との併催で行われる。毎年「藤まつり」では「お茶会」や「尺八の演奏」、「俳句と川柳の作品展」などが催されているが、今年はフラワーデザイナーによる作品展なども計画されており例年にも増して華やかなおまつりになるであろう。「花・花・花フェスティバル 藤まつり」の会場は、300メートルの藤棚と1,000本の牡丹の花で一杯になる「藤公園」を中心に神社参道や宮浦港などで行われる予定となっている。

▲大三島美術館

▲大三島美術館

 

大三島美術館「架橋記念特別企画展」

 大山祗神社の北に隣接する大三島美術館では「架橋記念特別企画展」が99年4月上旬から99年12月上旬まで行われる。「田渕俊夫(日本画家・平山郁夫氏の門下生)展」(4月上旬~7月下旬)、「竹内浩一展」(8月上旬~10月下旬)、「東山魁夷(かいい)展」(11月下旬~12月上旬)が予定されている。

 

「しまなみ海道」開通に向け着々と準備

 参拝に訪れた観光客へのイメージアップを図るため、98年8月大山祗神社参道に石畳が敷かれ石灯籠が建てられた。また、大三島町を訪れた観光客に観光案内など種々のサービスを提供するため、同神社東隣には98年8月から「ビジターセンター(仮称)」を建設している(99年3月下旬完成予定)。このように、町内では「しまなみ海道」開通に向け観光客の受け入れ準備が着々と行われている。
 「しまなみ海道」開通後は、今まで以上に多くの人々がこの歴史に触れ、その偉大さや神秘さに感動してもらいたい。

(増田 精宣)

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