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くろーずあっぷしまなみ

広島県瀬戸田町 多彩なイベントが目白押し -しまなみ海道’99 広島県瀬戸田町-(98年12月)

1998.12.01 くろーずあっぷしまなみ

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 99年5月1日に開通する「瀬戸内しまなみ海道」では、沿線各地で記念イベント「しまなみ海道’99」が催される。今回は、広島県豊田郡瀬戸田町を舞台に開催される主なイベントを3つ紹介しよう。

造船と観光、レモンの島 瀬戸田町

 瀬戸田町は、芸予諸島のほぼ中央にある生口(いくち)島の大部分と、高根(こうね)島から成る。広さは約 33 K㎡、人口は約1万人。古くは製塩で栄えた。現在は造船業が盛んである。また、耕三寺、国宝・向上寺三重塔を始め、見どころが多い。訪れる観光客は、年間100万人を超える。今年度の文化勲章を受賞した日本画家の平山郁夫氏が生まれた町としても有名だ。名物はタコ料理。さらに、国産レモン発祥の地としても知られ、現在も年間生産高は全国1位を誇る。瀬戸田町は、そんな豊かな表情を持つ町である。

瀬戸田町入込観光客と消費額

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資料:瀬戸田町観光商工課

 

平山郁夫&ベル・カントフェア

 平山郁夫美術館は、97 年 4 月に開館した。日本画家・平山郁夫氏の生い立ちから少年時代の絵画、最新作とその下絵、スケッチなどを展示しており、平山芸術の真髄に触れることができる。入館料は 600 円で、初年度の入場者数は約 24 万人。周囲への波及効果を合わせると、約 5~6 億円の消費効果を地元にもたらしている。
 平山氏がしまなみ海道をテーマに描いた「しまなみ五十三次」を中心に99年5月から7月にかけて、「しまなみ海道展」を開催する。全国の人々に、平山氏の絵を通して「しまなみ海道」について知ってもらいたいとの想いから、当館で公開後、全国十数カ所で「しまなみ五十三次」を巡回展示する予定だ。
 さらに、隣接する音楽ホール「ベル・カントホール(ベル・カントはイタリア語で“美しい歌声”の意)」では、「しまなみ海道展」と連携し、瀬戸内海にちなんだ童謡などの音楽会を開く。

▲美しい日本建築の平山郁夫美術館

▲美しい日本建築の平山郁夫美術館

 

しまなみ海道 シトラスフェア

 「シトラスパーク瀬戸田」は、日本初の柑橘類(シトラス)のテーマパークで、今年3月に開園した。約600種の柑橘類を展示し、「香りの館」では、自分だけのシトラスの香りを調合する体験もできる。入園料は800円。
 ここでは、99年の夏休みにシトラスフェアを開催する。瀬戸内海を「東洋の地中海」と位置づけ、絶好のロケーションを生かして、香りと食をテーマにしたイベントなどを行う。特に、夜のイメージづくりを進め、屋外シアターや野外コンサート、星空の鑑賞会など、若い女性やカップルを集めるロマンティックなムードを演出する。ガーデンウエディングなども行いたいと、夢はふくらんでいる。

▲眺望の美しいシトラスパーク瀬戸田

▲眺望の美しいシトラスパーク瀬戸田

 

耕三寺参道 しまなみ海道ちょうちん祭

 耕三寺は、西日光と呼ばれる豪華絢爛の浄土真宗本願寺派の寺院である。耕三寺耕三和上が母の菩提を弔うため、36(昭和11)年から30年の歳月をかけて建立した。年間約42万人の観光客が訪れる、瀬戸田町観光のシンボルである。拝観料は千円(博物館を含む)。
「しまなみ海道ちょうちん祭」は、99年8月の旧盆までの一週間(予定)、耕三寺参道約6百メートルを夜、大量のちょうちんで埋め尽くす祭である。橋の開通を、町民あげてお祝いする。そして、この新しい祭を翌年以降も続けて行い、瀬戸田に根づかせたいという。地元には、古来、灯籠流しなど火を使った祭が多い。それらの伝統を取り入れ、御神興(みこし)や山車(だし)を繰り出して、島外に出ていった人たちも戻ってきて参加してくれるような祭にしたい考えだ。

 

その他のイベント 町民にアイデア募集

 その他、多々羅大橋の上で広島、愛媛両県の県民を対象にした9百メートルの大綱引き大会をはじめ、サンセットビーチバレー大会など、様々なイベントが開催される。
 また、10月から町では、町民にイベントのアイデア募集の呼びかけを始めた。91年の生口(いくち)橋開通時には、約千人の町民が参加して、橋の長さと同じ4百メートルの巻き寿司を作ったという。今回も、このような面白いイベント案が町民の中から出てくるかもしれない。

(石井 英子)

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