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くろーずあっぷ東予

新居浜市 市政施行60周年を祝う新居浜市の記念事業(97年9月)

1997.09.01 くろーずあっぷ東予

niihama 四国屈指の工業都市、新居浜市が市制施行60周年を迎える。本年11月3日の記念式典をはじめ、多くの記念事業が計画されている。今回はこれらの中から、「広瀬歴史記念館落成記念事業」と「技術と科学のふれあいジャンボ遊園地」の2つを紹介したい。

統一コンセプトは“学び”

 生涯学習都市を指向する新居浜市にふさわしく、記念事業の統一コンセプトは“学び”である。多くの市民が記念事業に企画段階から積極的に参加している。このことを通じて地域の文化や産業を深く理解することができ、今後の地域創りのヒントにもなっている。

 

広瀬歴史記念館落成記念事業

 別子銅山の近代化に尽くした広瀬宰平の功績をたたえる広瀬歴史記念館が本年4月29日にオープンした。広瀬宰平は、1865年(慶応元年)に別子銅山の支配人、1877年(明治10年)には住友家総代理人(後の総理事)を務め、西洋の先進技術を積極的に取り入れ、現在の新居浜市の礎を築いた人物である。また、対外的にも大阪商法会議所を設立するなど、日本の近代産業の育成にも貢献した。
 広瀬歴史記念館は、広瀬宰平の足跡を通して、新居浜市の生い立ちと日本の近代化の歩みをたどることができる施設である。新居浜市が約13億円を投じて整備したこの施設は、展示館と旧広瀬邸の2つで構成されている。
 新築された展示館は、導入部に別子銅山鉄道の切り通しを再現したジオラマがあり、先に進むと映像や実物資料などで広瀬宰平と日本の近代化の歴史が紹介されている。また、広瀬宰平が高台から市内を見渡していたことにちなみ、「望煙楼(ぼうえんろう)」が設置され、前方の燧灘と後方の赤石連峰の眺望を満喫できる。
 旧広瀬邸は、社団法人愛媛建築士会の調査により、近代建築史上も貴重な邸宅であることが確認された。しかしながら、建築後100年以上経過し、老朽化が進んだため、新居浜市が建物・庭園の全面改修を実施した。現在も、当時の避雷針・マントルピース・板ガラス・洋式便器などがあり、広瀬宰平の進取の気性をうかがうことができる。また、庭園には茶室や池があり、広い座敷から眺めると時のたつのを忘れさせる。
 ここで行われる記念事業としては、旧広瀬邸の改修に携わった方々をパネラーに招いた「広瀬歴史記念館シンポジウム」が本年12月初旬に開催される予定である。

技術と科学のふれあいジャンボ遊園地

 「技術と科学のふれあいジャンボ遊園地」は、愛媛テクノポリス構想の基幹都市にふさわしい記念イベントである。テーマは“楽しく触れて、楽しく学ぶ、人と技術と科学の祭典”、“生活を創造するモノづくり、伝統の技、新しい技”、“とっておき物産大集合”の3つからなる。
 本年11月1日から11月3日の3日間、新居浜市民体育館および国領川河川敷公園で行われ、約10万人の来場者を見込んでいる。
 このイベントの目玉として、約200年前に土佐藩の細川頼直が考案した「からくり人形」の復元・実演が予定されている。8種類の「からくり人形」が一度に見られ、まさに伝統の技を体感できる。
 また、財団法人マイクロマシンセンターの「マイクロマシンロボット」も展示の予定であり、先端技術を身近に楽しむことができる。
 他にも、手作り工芸品の実演・体験コーナーや地域で生産されるものから輸入品まで多様な品揃えの物産コーナーなど、子供から大人まで広く楽しめるイベントが盛りだくさんである。

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新たな発展に向けて

 各種記念事業は、市民の知恵や創造性を生かしたまちづくりを目指す新居浜市にとって、新しいスタートの第一歩である。今回の取り組みを通して得られた経験や交流の輪を生かし、新居浜市がさらに「創造性あふれるまち」、「21世紀をリードするまち」になることを期待したい。

(渡部  寛)

年内に予定されている主な記念事業

事  業  名開 催 日開催場所
生き生き幸せフェスティバル10月4日~5日新居浜市文化センター
全市統一太鼓寄せ10月中旬 
技術と科学のふれあいジャンボ遊園地11月1日~3日新居浜市民体育館
国領川河川敷公園
NHKラジオ体操11月2日山根グランド
愛媛県連盟カブラリー大会11月8日~9日山根グランド他
車椅子ラインバスケットボール新居浜大会11月15日~16日山根体育館
広瀬歴史記念館シンポジウム12月初旬高齢者生きがい創造学園
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