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地場産業の景気天気図

2021.03.01 地場産業の景気天気図

2021年3月 地場産業の景気天気図

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2021年3月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖   マダイの浜値は510円/㎏前後と記録的低迷が続いている。在池尾数の減少で一時は値上げの声があったものの、年明けの緊急事態宣言によって需要が落ち込んでおり、値上げは難しい状況である。ハマチの浜値は630円/㎏前後。下げ止まりの兆しがみられるが、マダイと同じく外食産業の需要が依然として弱く、低迷を脱するには時間を要する。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオは、バンコク相場(国際相場)では1,250ドル/トン前後と先月から下落。水揚げが良好な一方、缶詰メーカーからの引き合いは弱い状況が続いている。国内相場も110円/㎏前後と、水揚げが堅調なこともあり安値圏で推移している。蒲鉾は巣ごもり需要に加え、おでん商材として引き合いが強く、量販店では12月の売上高が前年比で1割前後伸びるなど好調を維持している。

タオル

タオル曇り時々雨 曇り時々雨1月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,358梱で、前年同月比19.5%減となった「。Go Toトラベル事業」の一時停止で、ホテル・旅館向けのタオルや、土産物のタオル需要が減少し、生産調整を行うメーカーがみられる。タオル生産量の減少に伴い、染色業者の加工量も前年を下回って推移している。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

12月の国内出荷は、印刷・情報用紙は前年同月比9.4%減と17ヵ月連続の減少。学習関連出版物やコミックなど非塗工紙の一部は堅調だが、各種イベントの開催制限などで商業印刷物は不振。情報用紙が同5.9%減、新聞用紙で同9.2%と、減少幅は前月より縮小したものの需要減少が続いている。
衛生用紙曇り 曇り12月の国内出荷は前年同月比7.5%増で2ヵ月連続の増加。トイレ紙が同5.2%増、ティシュ同7.7%増と増加幅が拡大した。タオル用紙は、新型コロナの感染再拡大による衛生意識の高まりが継続しており、同19.5%の増加となった。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の12月の国内出荷は、前年同月比1.1%増で15ヵ月ぶりの増加。青果物や通販の好調な動きで、消費増税後で初めてプラスとなった。白板紙は「、Go Toトラベル事業」の一時停止で先行きの不透明感が強まったことが影響し、同5.8%減となった。

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
曇り時々雨曇り時々雨建設機械は中国市場が好調だが、国内市場の回復が鈍い。クレーン関連は、発電所向けアンローダーや大規模工場の天井クレーンに新規受注の動きがみられ、プラント関連も定修工事などが安定している。しかし、大手企業で設備投資意欲の減退や年度替わりの端境期要因などで、全体的には夏場まで厳しい受注環境が予想される。

造船

外航日本船舶輸出組合によると、1月の輸出船契約実績は31隻・121万総トンとなった。コンテナ船のまとまった受注により、前年同月を大きく上回った。昨年4~12月に、同組合加盟造船会社の海外船主からの受注は7隻にとどまり、前年同期の20隻を大きく下回っている。中国・韓国との船価差もあって、国内造船所の受注環境は厳しさを増している。
内航貨物船・タンカーともに受注環境は厳しい状況が続いている。内航組合総連合会が発表した内航船舶建造アンケートでは、2020年度の建造量(起工ベース)は58隻(商談中含む)で、コロナ前の100隻超の水準を大きく下回っている。タンカーは足元の荷動きが活発化しているが、船主の発注意欲は低い。

海運

外航曇り時々雨曇り時々雨BDI(バルチック海運指数)は1,300台で推移。中国の旧正月前で荷動きが鈍化し、バルカーは大型のケープサイズを中心に市況が軟化している。コンテナは、世界的に輸送量が増加しているほか、コンテナ不足や荷役停滞もあり、市況は急騰している。LNGは寒波による発電燃料需要が増し、スポット傭船料が高止まりしている。
内航曇り時々雨曇り時々雨内航組合総連合会が発表した輸送動向調査によると、2020年12月の貨物船の輸送量は、前年同月比1.4%増、タンカーは同7.8%減となった。タンカーは、西日本を中心に火力発電所向けの黒油タンカーの船腹需給がひっ迫している。新型コロナの影響でLNGの輸入が不安定で、当面はこの状況が続くとみられる。

建設

建設曇り 曇り1月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比42.8%減の57億円であった。発注者別では、「国」「県」「市町」などで減少した。12月の住宅着工戸数は前年を17.3%上回る856戸となった。利用関係別では、「持家」と「給与住宅」が前年を上回った。給与住宅は新居浜の単身者用社員寮の新設で大幅に増加した。

観光

観光曇り時々雨 曇り時々雨

12月の道後温泉旅館宿泊客数は前年同月比8.9%減の53,117人と2ヵ月ぶりに前年を下回った。12月の県内主要観光施設入込み客数は、中予(前年同月比25.9%減)、東予(同34.2%減)、南予(同13.7%減)とすべての地域で前年を下回った。新型コロナ感染の再拡大や「Go Toトラベル事業」の一時停止などの影響を受け、11月まで縮小傾向にあった下げ幅は、再び拡大方向に転じた。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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